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short story
第11章 遥斗先輩とみなみちゃん 前編/ haruto
振り向くとやっぱり遠藤で、取り巻きみたいに女子を三人引き連れている。
その中にはサッカー部の女子マネ史織までいた。
「ハルくんの新しい彼女?・・・ってみなみちゃんじゃん」
みなみちゃんは遠藤に軽く頭を下げる。
みなみちゃんと遠藤が知り合いだったことに驚いた。
遠藤は遠藤で俺たちが一緒にいることにおどろいている。
「何?そういうこと?だから俺の誘い断ったの?」
いつの間にかみなみちゃんは遠藤に誘われてたらしい。
黙るみなみちゃんに詰める遠藤、それに加え取り巻きの史織まで話に乱入する。
「遥斗この間一ノ瀬みなみに興味ないって言ってたじゃん」
しかも史織よ・・・お前は何て空気が読めない女なんだ・・・
みなみちゃんを前に言うことじゃないだろう?
「えーっ、遥斗くんって年下ダメだとか言ってなかった?」
黙る俺たちとは対照に遠藤たちはやいやいと煩いほどだ。
「付き合ってるの?」
「付き合って・・・ない」
「ならさ、一緒に周らねぇ!?」
遠藤がとんでもないことを言い出した。
「付き合ってないんだろ?人数多い方が楽しいじゃん」
階段に座っていた俺たちの・・・正確にはみなみちゃんの前に遠藤は立って「行こう」と白い手を引いた。
「・・・先輩」
困り顔のみなみちゃんが俺に助けを求めてる。
その時、遠藤がみなみちゃんに言った。
「その浴衣みなみちゃんによく似合ってるね・・・凄く可愛いよ」
それは俺がみなみちゃんに言いたかった言葉でもあった。
「・・・ありがとうございます」
そして遠藤が手を引いてみなみちゃんを立ち上がらせる。
目の前のやり取りに自己防衛が働いた。
心はガードされ、たったこれだけのことを直視出来なくなる。
「遥斗、私たちの浴衣も褒めてよ」
「・・・スゲーそそる」
「それ褒め言葉?」
「最高の褒め言葉じゃね?」
「やだエッチ!でも遥斗くんらしいよね~」
胸の痛みを隠すように史織たちの方に行って冗談を言っていた。
みなみちゃんが俺を見ているのが分かった。
でも振り向くことができなかった。
その中にはサッカー部の女子マネ史織までいた。
「ハルくんの新しい彼女?・・・ってみなみちゃんじゃん」
みなみちゃんは遠藤に軽く頭を下げる。
みなみちゃんと遠藤が知り合いだったことに驚いた。
遠藤は遠藤で俺たちが一緒にいることにおどろいている。
「何?そういうこと?だから俺の誘い断ったの?」
いつの間にかみなみちゃんは遠藤に誘われてたらしい。
黙るみなみちゃんに詰める遠藤、それに加え取り巻きの史織まで話に乱入する。
「遥斗この間一ノ瀬みなみに興味ないって言ってたじゃん」
しかも史織よ・・・お前は何て空気が読めない女なんだ・・・
みなみちゃんを前に言うことじゃないだろう?
「えーっ、遥斗くんって年下ダメだとか言ってなかった?」
黙る俺たちとは対照に遠藤たちはやいやいと煩いほどだ。
「付き合ってるの?」
「付き合って・・・ない」
「ならさ、一緒に周らねぇ!?」
遠藤がとんでもないことを言い出した。
「付き合ってないんだろ?人数多い方が楽しいじゃん」
階段に座っていた俺たちの・・・正確にはみなみちゃんの前に遠藤は立って「行こう」と白い手を引いた。
「・・・先輩」
困り顔のみなみちゃんが俺に助けを求めてる。
その時、遠藤がみなみちゃんに言った。
「その浴衣みなみちゃんによく似合ってるね・・・凄く可愛いよ」
それは俺がみなみちゃんに言いたかった言葉でもあった。
「・・・ありがとうございます」
そして遠藤が手を引いてみなみちゃんを立ち上がらせる。
目の前のやり取りに自己防衛が働いた。
心はガードされ、たったこれだけのことを直視出来なくなる。
「遥斗、私たちの浴衣も褒めてよ」
「・・・スゲーそそる」
「それ褒め言葉?」
「最高の褒め言葉じゃね?」
「やだエッチ!でも遥斗くんらしいよね~」
胸の痛みを隠すように史織たちの方に行って冗談を言っていた。
みなみちゃんが俺を見ているのが分かった。
でも振り向くことができなかった。