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short story
第2章 seventeen/minami
「いいかみなみ、男はお前が思ってるようないい人間ばかりじゃないんだぞ。どんな男でも中身は狼だ!覚えておきなさい」


「・・・・・・・・・」


「お前が一生を捧げてもいいと思える男に出会うまで自分を大切にしなくてはいけないんだ、分かるな?」


「はい」


「泣かされるのはおまえなんだからな!」


「・・・・・・」


正直、大袈裟な話だなって思う。
「初体験」の話も珍しくなく聞こえるようになった今日、お兄ちゃんは時代錯誤だって思った。


お兄ちゃんの「付き合う」は重い。
だけどお兄ちゃんの言ってる意味も分からなくはない。


私を心配してくれる気持ちも良く分かるし小さい頃から守ってくれたお兄ちゃんだからその想いに応えたい気持ちもあるんだけど・・・


最近素直に「はい」と言えない自分がいます。





――――それからお兄ちゃんは脅迫じみた男の怖さを一時間ほど語り続けやっと私の部屋から出て行った。









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