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short story
第12章 遥斗先輩とみなみちゃん 中編 / haruto
最初出て行こうかと思ったけど話を聞いていたら出て行けなかった。
本気で殴りたいほどムカついたけどそれ以上にショックだった。


俺の悪行でみなみちゃんまで悪く見られてしまった事が。


「みなみをビッチとか・・・ふざけんな!」


ボスンと枕を殴るとベッドが揺れた。


みなみちゃんと付き合い始めて二ヶ月、付き合ってることを隠すつもりはないけれど、目立つことは確かに控えてた。
女子の何だかんだは面倒くさいと良く知ってるから。


それからチャイムが放課を知らせ、俺も保健室を出た。
結局寝るどころではなかった。
教室に戻る途中、渡り廊下の窓の外にみなみちゃんを見つけた。


みなみちゃん・・・


立ち止まってやっぱり見てしまう。
委員会活動のようで花壇に水を撒いているみなみちゃんはまるで天使のようだった。


「はーるとっ、何見てるの?一緒に帰ろ」


「!?」


黄昏る俺に突然声が掛けられて、振り向くとまたもや史織だ。


「一ノ瀬みなみ・・・やっぱ好きなんじゃん」


視線の先のみなみちゃんに史織が反応する。


「・・・悪いかよ」


「ヤダ素直に認めちゃった・・・悪くないけどさ、なんか遥斗らしくはないよね」


史織が隣に立ち、一緒に外を見る。


「俺らしいって何?」


「チャラチャラしてて女の子大好きで・・・狙った獲物は逃がさないけどヤッたらすぐ飽きちゃう」


「・・・あんまいいイメージじゃねーな」


「少なくともこんな風に女の子ジメジメ見てるイメージじゃないかな。もっとオラオラな感じ・・・いつもみたいに行けば?でもいいの?年下だしエロいこと簡単にさせてくれなそうだよ?」


「・・・つーかもう付き合ってるんだよ」


「はあっ!?」


大袈裟なほど史織は驚いて俺を見る。


「いつから?」


「あの花火大会の日から」


「はあっ!?」


「そんなに意外?」


「意外ってか・・・意外だよ!付き合ってんのにジットリ見てんの?」


「・・・可愛いから見ちゃうんだよ」


史織が自分を抱きしめる。


「今トリハダ立っちゃった」


「失礼だな」


「遥斗が一ノ瀬みなみねぇ・・・あの子以外とロールキャベツ系?」


「ロールキャベツ?」


「一見草食でも中身は肉食みたいな」


・・・またか。
史織にまで言われてまた落ち込む。


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