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short story
第12章 遥斗先輩とみなみちゃん 中編 / haruto
それからお互い教室でバッグを取って校門で待ち合わせてみなみちゃんと帰路につく。
「ウチ寄ってく?」
「・・・うん」
気を抜くと長い袖から手が消えて、その度にみなみちゃんは袖をずり上げた。
白く細い腕が肘下まで現れ、たったそれだけでドキドキして・・・我ながら簡単になったもんだと悔しくなる。
放課後、みなみちゃんが家に来ることはそう珍しい事ではなかった。
女の子が家に来る事自体が珍しくない我が家だけど、最近はみなみちゃんだけが来ることと、みなみちゃん本人を何よりお袋が気に入っているから余計だった。
家に帰ればお袋がニコニコ出迎えて、みなみちゃんと親が話したり休みの日には何をするでもなく一緒に居たり・・・それは俺にとって今までに無いパターンの付き合い方だった。
でもそれはものすごく気が楽で、やたら穏やかな気持ちになったりして・・・
「ただいま」
「こんにちは」
みなみちゃんを連れて帰るとお袋が嬉しそうに今日も出てくる。
「おかえりなさい・・・いらっしゃいみなみちゃん」
「お邪魔します」
門限が早いみなみちゃんは六時までに家に帰らないといけない。
そんな子が彼女というのも親からしたら安心なのだろう。
「遥斗、飲み物持ってきなさい」
「あー・・・みなみちゃん、先部屋行ってて」
みなみちゃんを先に部屋に行かせキッチンへ。
思えばお袋がいちいちお茶なんか淹れるのもみなみちゃんだけだ。
「本当いい子に出会えて良かったわね」
お茶を淹れながらまるで結婚でもするかのような台詞を毎回飽きもせずお袋は言う。
そしてお茶の乗ったトレイを渡し、これまた毎回のように真顔で俺に言うのだ。
「遥斗・・・大事にしなさいよ」
「・・・・・・・・・」
「浮気とかね、二股とかね、」
「しねーよ」
微妙・・・
できればそういう事は親には言われたくない。
それに言われるまでもなく俺なりに精一杯大事にしてるつもりだし。
部屋のドアを開けるとみなみちゃんはちょこんとフローリングに座っている。
隣に俺も座りお茶を置いていつものように話をしていると、だんだん触れたくなってくる。
「ウチ寄ってく?」
「・・・うん」
気を抜くと長い袖から手が消えて、その度にみなみちゃんは袖をずり上げた。
白く細い腕が肘下まで現れ、たったそれだけでドキドキして・・・我ながら簡単になったもんだと悔しくなる。
放課後、みなみちゃんが家に来ることはそう珍しい事ではなかった。
女の子が家に来る事自体が珍しくない我が家だけど、最近はみなみちゃんだけが来ることと、みなみちゃん本人を何よりお袋が気に入っているから余計だった。
家に帰ればお袋がニコニコ出迎えて、みなみちゃんと親が話したり休みの日には何をするでもなく一緒に居たり・・・それは俺にとって今までに無いパターンの付き合い方だった。
でもそれはものすごく気が楽で、やたら穏やかな気持ちになったりして・・・
「ただいま」
「こんにちは」
みなみちゃんを連れて帰るとお袋が嬉しそうに今日も出てくる。
「おかえりなさい・・・いらっしゃいみなみちゃん」
「お邪魔します」
門限が早いみなみちゃんは六時までに家に帰らないといけない。
そんな子が彼女というのも親からしたら安心なのだろう。
「遥斗、飲み物持ってきなさい」
「あー・・・みなみちゃん、先部屋行ってて」
みなみちゃんを先に部屋に行かせキッチンへ。
思えばお袋がいちいちお茶なんか淹れるのもみなみちゃんだけだ。
「本当いい子に出会えて良かったわね」
お茶を淹れながらまるで結婚でもするかのような台詞を毎回飽きもせずお袋は言う。
そしてお茶の乗ったトレイを渡し、これまた毎回のように真顔で俺に言うのだ。
「遥斗・・・大事にしなさいよ」
「・・・・・・・・・」
「浮気とかね、二股とかね、」
「しねーよ」
微妙・・・
できればそういう事は親には言われたくない。
それに言われるまでもなく俺なりに精一杯大事にしてるつもりだし。
部屋のドアを開けるとみなみちゃんはちょこんとフローリングに座っている。
隣に俺も座りお茶を置いていつものように話をしていると、だんだん触れたくなってくる。