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short story
第12章 遥斗先輩とみなみちゃん 中編 / haruto
「はーるとっ、またストーカーしてるの?」
ある日の休み時間、中庭のベンチにみなみを見つけて窓から見ているとまた史織に見つかった。
「ストーカーじゃねーよ」
「立派なストーカーじゃん。よくそんなに彼女のこと見てられるね」
「彼女だから見てられるの」
「少し前の誰かさんに聞かせてやりたいね」
「・・・うるせー」
遠くから見てもみなみは可愛い。
でも一人で何をしてるんだと不思議に思っていた。
不思議に思いながらどこかで嫌な予感がする。
その予感が間違いであるように願っていると男がやって来てみなみの前で止まった。
「あらら、浮気?」
「・・・んなわけねーじゃん」
「じゃあ告白だ」
「・・・・・・・・・」
男はみなみの隣に座り、二人は話をしているようだ。
よく見ればその男はみなみとじゃれてたあの男だ。
男はソワソワして落ち着きがなくみなみはリラックスした雰囲気で、もしかしたらこれから告られることに気づいてないんじゃないだろうか。
「・・・行ってくる」
「えっ!?何で!」
「阻止してくる」
踵を翻す俺のシャツを史織が掴み止める。
「やめなよマジでみっともないから」
「関係ねーよ」
「告られるくらいいいじゃん!自分の彼女がいい女だって証拠じゃん!」
「無理」
・・・絶対無理だ。
俺以外にみなみを思う奴がいると思うだけで胸が掻き毟られるように辛くなる。
こんな気持ちに耐性がないからどうしていいのか分からない。
分からないから相手が気持ちを伝えるならそれを止めればいいと思った。
史織は呆れた顔で引き止めるのをやめ、俺は急いで階段を降りる。
走って中庭に着いた時、まだ二人はベンチで話していた。
「みなみ」
「先輩!」
二人の前まで行くとみなみの手を取る。
「あのさ、悪いんだけどみなみは俺の彼女だから」
「・・・はい」
男は驚きながら頷いた。
「みなみのこと好きなの?」
二人は顔を見合わせ男は笑い、みなみは慌てて否定する。
「違う!違います!」
「・・・そっちにきいてんだけど」
そいつは笑いながら首を振った。
イライラした。
ある日の休み時間、中庭のベンチにみなみを見つけて窓から見ているとまた史織に見つかった。
「ストーカーじゃねーよ」
「立派なストーカーじゃん。よくそんなに彼女のこと見てられるね」
「彼女だから見てられるの」
「少し前の誰かさんに聞かせてやりたいね」
「・・・うるせー」
遠くから見てもみなみは可愛い。
でも一人で何をしてるんだと不思議に思っていた。
不思議に思いながらどこかで嫌な予感がする。
その予感が間違いであるように願っていると男がやって来てみなみの前で止まった。
「あらら、浮気?」
「・・・んなわけねーじゃん」
「じゃあ告白だ」
「・・・・・・・・・」
男はみなみの隣に座り、二人は話をしているようだ。
よく見ればその男はみなみとじゃれてたあの男だ。
男はソワソワして落ち着きがなくみなみはリラックスした雰囲気で、もしかしたらこれから告られることに気づいてないんじゃないだろうか。
「・・・行ってくる」
「えっ!?何で!」
「阻止してくる」
踵を翻す俺のシャツを史織が掴み止める。
「やめなよマジでみっともないから」
「関係ねーよ」
「告られるくらいいいじゃん!自分の彼女がいい女だって証拠じゃん!」
「無理」
・・・絶対無理だ。
俺以外にみなみを思う奴がいると思うだけで胸が掻き毟られるように辛くなる。
こんな気持ちに耐性がないからどうしていいのか分からない。
分からないから相手が気持ちを伝えるならそれを止めればいいと思った。
史織は呆れた顔で引き止めるのをやめ、俺は急いで階段を降りる。
走って中庭に着いた時、まだ二人はベンチで話していた。
「みなみ」
「先輩!」
二人の前まで行くとみなみの手を取る。
「あのさ、悪いんだけどみなみは俺の彼女だから」
「・・・はい」
男は驚きながら頷いた。
「みなみのこと好きなの?」
二人は顔を見合わせ男は笑い、みなみは慌てて否定する。
「違う!違います!」
「・・・そっちにきいてんだけど」
そいつは笑いながら首を振った。
イライラした。