この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
short story
第12章 遥斗先輩とみなみちゃん 中編 / haruto
・・・要は好きな子を他の男に取られたくない、でもその子が一年坊主を好きだという確証もない。
幼なじみ故玉砕したら気まずい、でももう黙って見てられないくらい気持ちが大きくなってしまった・・・
そんな話だ。
「きーちゃんは面倒見がいいから駿くんタイプ嫌いじゃないよ」
「俺は男として見られたいんだよ!」
「・・・ちゃんと男だって分かってるよ」
「そうじゃねーよ!」
噛み合わない二人の話を聞きながら、みなみとの出来事を思い出していた。
・・・一年坊主の気持ちは分かる。
焦るのも好きな気持ちがどんどん大きくなるのも。
好きだからこそ自分だけのものにしたいし自分だけを見て欲しいし・・・
だからこそ先手必勝で行けばいいと思うけど、これはタイミングを間違うと結構危険だ。
実際その二人を見てるわけじゃないからアドバイスしてもやれねーし、頼みの綱みなみも怪しい感じだし・・・
「先輩とみなみはどうして付き合うことになったんスか?」
「俺たち?・・・言ってないのみなみ?」
「男の子とそんな話しないもん」
「そうか、そうだよな・・・なら秘密だ」
「別にいいっすけど」
あまり話したくはないけど、こう引き際が良すぎるのも何だか寂しい。
「・・・くっつけてやろうか」
「いえ、いいです」
「先輩の好意だぞ?」
「山下先輩のくっつけるって怪しげな合コンとかっぽいから」
「・・・・・・・・・」
女子とどうこうなりたいなら手っ取り早くそうだろ?
・・・と言いたかったけどみなみの手前我慢した。
「合コン・・・先輩行くならみなみも行く」
「!?」
「だってそうじゃなきゃ先輩取られちゃう」
不安そうな顔で俺を見つめるみなみ。
何て可愛いんだ・・・!
「馬鹿だな・・・もうみなみ以外見ないよ俺」
「でも周りの女の子が放っておかないよ?山下ガールズ再結成だよ?」
「そうならないよう俺腕に“みなみ”ってタトゥー入れてもいい!」
「な・・・ならみなみも“はると”って入れてく!」
「ダメだ・・・みなみの肌に傷をつけるなんてダメだ!」
「先輩~~~」
「・・・あの、そういうの向こうでやってくれませんかね」
・・・本当に今が二人きりならどんなに良かっただろう。
幼なじみ故玉砕したら気まずい、でももう黙って見てられないくらい気持ちが大きくなってしまった・・・
そんな話だ。
「きーちゃんは面倒見がいいから駿くんタイプ嫌いじゃないよ」
「俺は男として見られたいんだよ!」
「・・・ちゃんと男だって分かってるよ」
「そうじゃねーよ!」
噛み合わない二人の話を聞きながら、みなみとの出来事を思い出していた。
・・・一年坊主の気持ちは分かる。
焦るのも好きな気持ちがどんどん大きくなるのも。
好きだからこそ自分だけのものにしたいし自分だけを見て欲しいし・・・
だからこそ先手必勝で行けばいいと思うけど、これはタイミングを間違うと結構危険だ。
実際その二人を見てるわけじゃないからアドバイスしてもやれねーし、頼みの綱みなみも怪しい感じだし・・・
「先輩とみなみはどうして付き合うことになったんスか?」
「俺たち?・・・言ってないのみなみ?」
「男の子とそんな話しないもん」
「そうか、そうだよな・・・なら秘密だ」
「別にいいっすけど」
あまり話したくはないけど、こう引き際が良すぎるのも何だか寂しい。
「・・・くっつけてやろうか」
「いえ、いいです」
「先輩の好意だぞ?」
「山下先輩のくっつけるって怪しげな合コンとかっぽいから」
「・・・・・・・・・」
女子とどうこうなりたいなら手っ取り早くそうだろ?
・・・と言いたかったけどみなみの手前我慢した。
「合コン・・・先輩行くならみなみも行く」
「!?」
「だってそうじゃなきゃ先輩取られちゃう」
不安そうな顔で俺を見つめるみなみ。
何て可愛いんだ・・・!
「馬鹿だな・・・もうみなみ以外見ないよ俺」
「でも周りの女の子が放っておかないよ?山下ガールズ再結成だよ?」
「そうならないよう俺腕に“みなみ”ってタトゥー入れてもいい!」
「な・・・ならみなみも“はると”って入れてく!」
「ダメだ・・・みなみの肌に傷をつけるなんてダメだ!」
「先輩~~~」
「・・・あの、そういうの向こうでやってくれませんかね」
・・・本当に今が二人きりならどんなに良かっただろう。