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short story
第12章 遥斗先輩とみなみちゃん 中編 / haruto
「美味い?」
「ん」
「ほら」
「・・・・・・」
「ほら」
飲み込む前にどんどんポップコーンを口に入れるとほっぺがパンパンになって更にハムスターみたいだ。
「もう入りまふぇん!」
「アハハハ」
「ひほひ!」
可愛い・・・マジで可愛い・・・
そんなこんなをしてるうちに劇場が暗くなる。
するとみなみが手を握ってきた。
黙ってその手を握り返して上映予告を見ていると本編が始まって・・・映画が好きな俺は次第に夢中になっていく。
その間もみなみとは二時間手を繋ぎっぱなしだった。
映画が終わり劇場が明るくなると俺とみなみは「面白かったね」
と感想を言い合う。
ふいに二人で来たわけじゃないことを思い出し隣を見ると一年坊主はみなみの友達の肩に頭を預けてグーグー寝ていた。
「・・・こりゃダメだな」
「駿くん・・・映画終わっちゃったよ」
みなみが気遣いながら声を掛けるが一年坊主は起きない。
「なんか疲れてるみたいね」
みなみの友達が困ったように俺たちを見て、トントンと一年坊主の膝を叩いた。
「駿くん起きて」
「んー・・・」
「ほら、映画終わった」
「ん・・・・・・・・・うわっ!!」
スクリーンと俺たちを見比べて一年坊主が項垂れる。
「駿くん好みじゃなかった?」
「いや、夕べ寝れなくて」
「ゲームでもしてたの?」
「いや・・・明日映画行くって思ったら・・・」
「そんなに楽しみにしてたんだ?」
「まぁ・・・」
・・・俺は一年坊主がもどかしくて仕方なかった。
男ならズバッと言えばいいのに。
これじゃ何のために今日をセッティングしたんだか分かんねーじゃねーか!
その時だった。
「・・・あのさ、きーに話したいことがあるんだけど」
「ん?何?」
一年坊主はスーッと大きく息を吸う。
もどかしく思ったのもつかの間、それはあまりに唐突だった。
「俺きーの事好きなんだ・・・付き合って欲しい」
「今かよ!」
反射的にツッコんでしまうくらい突然だった。
一年坊主はおろかみなみの友達も、もちろんみなみもその出来事に驚き固まっている。
「ん」
「ほら」
「・・・・・・」
「ほら」
飲み込む前にどんどんポップコーンを口に入れるとほっぺがパンパンになって更にハムスターみたいだ。
「もう入りまふぇん!」
「アハハハ」
「ひほひ!」
可愛い・・・マジで可愛い・・・
そんなこんなをしてるうちに劇場が暗くなる。
するとみなみが手を握ってきた。
黙ってその手を握り返して上映予告を見ていると本編が始まって・・・映画が好きな俺は次第に夢中になっていく。
その間もみなみとは二時間手を繋ぎっぱなしだった。
映画が終わり劇場が明るくなると俺とみなみは「面白かったね」
と感想を言い合う。
ふいに二人で来たわけじゃないことを思い出し隣を見ると一年坊主はみなみの友達の肩に頭を預けてグーグー寝ていた。
「・・・こりゃダメだな」
「駿くん・・・映画終わっちゃったよ」
みなみが気遣いながら声を掛けるが一年坊主は起きない。
「なんか疲れてるみたいね」
みなみの友達が困ったように俺たちを見て、トントンと一年坊主の膝を叩いた。
「駿くん起きて」
「んー・・・」
「ほら、映画終わった」
「ん・・・・・・・・・うわっ!!」
スクリーンと俺たちを見比べて一年坊主が項垂れる。
「駿くん好みじゃなかった?」
「いや、夕べ寝れなくて」
「ゲームでもしてたの?」
「いや・・・明日映画行くって思ったら・・・」
「そんなに楽しみにしてたんだ?」
「まぁ・・・」
・・・俺は一年坊主がもどかしくて仕方なかった。
男ならズバッと言えばいいのに。
これじゃ何のために今日をセッティングしたんだか分かんねーじゃねーか!
その時だった。
「・・・あのさ、きーに話したいことがあるんだけど」
「ん?何?」
一年坊主はスーッと大きく息を吸う。
もどかしく思ったのもつかの間、それはあまりに唐突だった。
「俺きーの事好きなんだ・・・付き合って欲しい」
「今かよ!」
反射的にツッコんでしまうくらい突然だった。
一年坊主はおろかみなみの友達も、もちろんみなみもその出来事に驚き固まっている。