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short story
第12章 遥斗先輩とみなみちゃん 中編 / haruto
みなみは頑なだ。
惚れた弱みで「ダメ」と言われればそれ以上の無理強いはできないわけで。
「早く受験終わんないかな」
「・・・頑張って?」
「受かったらマジでみなみを俺のものにするからな」
みなみは恥ずかしそうに頷き俺に抱きつく。
悔しいけどやっぱりみなみが可愛くて、裸で抱き合ったまま沢山キスをした。
―――時は過ぎ、一年坊主とのダブルデートから一ヶ月ほど経ったある日、みなみが風邪で学校を休んだ。
だから一人で帰ろうとすると帰り道でみなみの親友のあの子をに会った。
「この間は」
ペコリと彼女は頭を下げ、何となく一緒に歩く。
「これからみなみんちプリント届けに行くんです」
「そうなんだ・・・」
正直みなみに会えるなんて羨ましい。
俺はまだみなみの家に行ったことがなくて・・・彼女は俺を見てそんな思いに気づいたのだろうか。
「先輩も一緒に・・・って言いたいですけど受験前の大事な体ですからね」
やんわりとたしなめられた。
「・・・みなみの親友って割にシッカリしてるよね」
「私たち性格が正反対なんですよ。だから逆に合うのかも」
「へぇ・・・」
冬の空気が冷たくてマフラーに鼻を埋める。
いつも隣にいたみなみが居ないだけで物凄く寂しかった。
「アイツとはどうなったの?」
「駿くんですか?」
「うん・・・あれからどうなの?」
話しながらチラリと彼女を見て驚いた。
一年坊主の話を振っただけで随分「女の子」な表情になってしまったから・・・
「どうって・・・どうにもなってないですけど」
「付き合うの?」
「・・・・・・・・・」
頬を赤らめて恥ずかしそうに髪を耳に掛ける彼女からその気持ちを察した。
こんなあからさまなのにまだ付き合ってはいないのか・・・
一年坊主はどこまでも今ひとつだなともどかしい。
「あれからまた言われてないの?」
「ついこの間の話じゃないですか。それに私だってまだ・・・」
「・・・いやいや」
恋愛初心者は皆自分の気持ちにも不器用で見ていてもどかしくなる。
あの一年坊主もそうだしみなみだってそうだった。
惚れた弱みで「ダメ」と言われればそれ以上の無理強いはできないわけで。
「早く受験終わんないかな」
「・・・頑張って?」
「受かったらマジでみなみを俺のものにするからな」
みなみは恥ずかしそうに頷き俺に抱きつく。
悔しいけどやっぱりみなみが可愛くて、裸で抱き合ったまま沢山キスをした。
―――時は過ぎ、一年坊主とのダブルデートから一ヶ月ほど経ったある日、みなみが風邪で学校を休んだ。
だから一人で帰ろうとすると帰り道でみなみの親友のあの子をに会った。
「この間は」
ペコリと彼女は頭を下げ、何となく一緒に歩く。
「これからみなみんちプリント届けに行くんです」
「そうなんだ・・・」
正直みなみに会えるなんて羨ましい。
俺はまだみなみの家に行ったことがなくて・・・彼女は俺を見てそんな思いに気づいたのだろうか。
「先輩も一緒に・・・って言いたいですけど受験前の大事な体ですからね」
やんわりとたしなめられた。
「・・・みなみの親友って割にシッカリしてるよね」
「私たち性格が正反対なんですよ。だから逆に合うのかも」
「へぇ・・・」
冬の空気が冷たくてマフラーに鼻を埋める。
いつも隣にいたみなみが居ないだけで物凄く寂しかった。
「アイツとはどうなったの?」
「駿くんですか?」
「うん・・・あれからどうなの?」
話しながらチラリと彼女を見て驚いた。
一年坊主の話を振っただけで随分「女の子」な表情になってしまったから・・・
「どうって・・・どうにもなってないですけど」
「付き合うの?」
「・・・・・・・・・」
頬を赤らめて恥ずかしそうに髪を耳に掛ける彼女からその気持ちを察した。
こんなあからさまなのにまだ付き合ってはいないのか・・・
一年坊主はどこまでも今ひとつだなともどかしい。
「あれからまた言われてないの?」
「ついこの間の話じゃないですか。それに私だってまだ・・・」
「・・・いやいや」
恋愛初心者は皆自分の気持ちにも不器用で見ていてもどかしくなる。
あの一年坊主もそうだしみなみだってそうだった。