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short story
第12章 遥斗先輩とみなみちゃん 中編 / haruto
俺だってみなみを残して卒業するのは心配だ。
付き合い始めてからみなみは更に可愛くなってしまった。
俺の見てないところで誰に言い寄られるかなんて分からないし気持ちだって変わってしまうかもしれない。
「みなみも、お菓子あげるからウチにおいでとか言われても着いてっちゃダメだからな」
「みなみ子どもじゃないんですけど!」
みなみの頬が膨れててそれが可愛かったからほっぺを甘噛みしてじゃれ合って。
「でもマジで・・・俺以外見るなよ」
顎の下にスッポリ収めて本音を呟くとみなみの腕にも力が籠った。
「先輩が卒業したら寂しい」
「・・・うん」
「先輩の気持ちが変わっちゃうんじゃないかって怖い、取られちゃうんじゃないかって怖い」
「みなみ・・・」
それからも俺たちはただ抱き合い続けた。
漠然とした不安と甘い胸の痛み、みなみの香りと体温が入り交じるベッドの中でこのまま時が止まればいいと・・・らしくないことを考えていた。
どんなにそう願っても時が止まることはなく、あっという間に卒業式当日。
式が終わり最後のHRをして、もうこの学校とも本当に最後の「さよなら」だ。
「遥斗~ボタンちょうだい」
ニコニコして寄って来る史織の手には既にボタンが三つ。
「ダメ」
「ケチー、いっぱいあるじゃん!第二ボタンの一個くらい記念にちょうだいよ」
「お前もいっぱい持ってるだろ?俺のは全部彼女のだからダメ」
「彼女ねぇ・・・遥斗ホント変わったよね」
「またつまんなくなったとか言うんだろ」
みなみと付き合い始めて散々女子から言われた言葉を返したら史織は首を振った。
「もっと前からそんな遥斗だったら私本気で好きになってたかも」
「は?」
「・・・ウッソー」
「ハハッ」
史織にしては珍しい冗談を笑うと、最後の日にあえて絡みたくない奴、遠藤に声を掛けられた。
「ハルくーん」
「だからその呼び方!」
「一緒に写真撮ろうぜ」
「何でだよ!」
「だって絶対俺とハルくんが一緒に写真撮ったらさ・・・」
すると女子が俺たちの周りに集まって・・・
「ねぇねぇ、私も一緒に撮らせて」
「OKOK!」
遠藤は快諾してその女子の肩を抱きポーズを作る。
付き合い始めてからみなみは更に可愛くなってしまった。
俺の見てないところで誰に言い寄られるかなんて分からないし気持ちだって変わってしまうかもしれない。
「みなみも、お菓子あげるからウチにおいでとか言われても着いてっちゃダメだからな」
「みなみ子どもじゃないんですけど!」
みなみの頬が膨れててそれが可愛かったからほっぺを甘噛みしてじゃれ合って。
「でもマジで・・・俺以外見るなよ」
顎の下にスッポリ収めて本音を呟くとみなみの腕にも力が籠った。
「先輩が卒業したら寂しい」
「・・・うん」
「先輩の気持ちが変わっちゃうんじゃないかって怖い、取られちゃうんじゃないかって怖い」
「みなみ・・・」
それからも俺たちはただ抱き合い続けた。
漠然とした不安と甘い胸の痛み、みなみの香りと体温が入り交じるベッドの中でこのまま時が止まればいいと・・・らしくないことを考えていた。
どんなにそう願っても時が止まることはなく、あっという間に卒業式当日。
式が終わり最後のHRをして、もうこの学校とも本当に最後の「さよなら」だ。
「遥斗~ボタンちょうだい」
ニコニコして寄って来る史織の手には既にボタンが三つ。
「ダメ」
「ケチー、いっぱいあるじゃん!第二ボタンの一個くらい記念にちょうだいよ」
「お前もいっぱい持ってるだろ?俺のは全部彼女のだからダメ」
「彼女ねぇ・・・遥斗ホント変わったよね」
「またつまんなくなったとか言うんだろ」
みなみと付き合い始めて散々女子から言われた言葉を返したら史織は首を振った。
「もっと前からそんな遥斗だったら私本気で好きになってたかも」
「は?」
「・・・ウッソー」
「ハハッ」
史織にしては珍しい冗談を笑うと、最後の日にあえて絡みたくない奴、遠藤に声を掛けられた。
「ハルくーん」
「だからその呼び方!」
「一緒に写真撮ろうぜ」
「何でだよ!」
「だって絶対俺とハルくんが一緒に写真撮ったらさ・・・」
すると女子が俺たちの周りに集まって・・・
「ねぇねぇ、私も一緒に撮らせて」
「OKOK!」
遠藤は快諾してその女子の肩を抱きポーズを作る。