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short story
第2章 seventeen/minami
でも笠原先輩と話したことで女子の先輩に睨まれそそくさと席に座る。
私とペアの実行委員の男子は遅刻してやってきたが机に伏せて寝てしまう。
早くも先が思いやられたが、前に立つ笠原先輩を見ては胸をときめかせていた。




その日の委員会終了後、思い切って先輩を待っていた。
先輩はなかなか出て来なくて・・・
お兄ちゃんが帰る時間が刻々と近づく。


またもやソワソワしながら待っているとやっと先輩がやって来た。


「あれ、どうしたの?」


私を見ると駆け寄ってくれる先輩。



「先輩を待ってたんです。あの・・・遅くなっちゃいましたがカーディガンありがとうございました」


カーディガンの入った袋を差し出すと、フッと笑って先輩が受け取る。


「ついでにお菓子もお礼です。食べてください」


「ははっ、ありがとう」


「じゃあそれだけで・・・さようなら!」


「あっ!待って!!」


勢い良く頭を下げると先輩に呼び止められた。


「良かったら一緒に帰らない?」


「・・・・・・・・・」


その一言に世界が止まった。
嘘だよね?嘘だよね?


爆発しそうな心臓を感じながら何度も頷くと、先輩はやはり笑うのだ。


「じゃあ・・・帰ろうか」


「は、はい!よろしくお願いします」


「フフっ、こちらこそ」





それから先輩のリードで沢山話をした。
学校のこと、生徒会のこと、先輩には三つ離れたお兄さんが居ること。
私は私で雑貨屋さん巡りが好きな事を話した。


「へぇ・・・でも何かイメージだな」


「そうですか?」


「うん、一ノ瀬さん女の子らしい感じがするから」


先輩の言葉に赤くなる。
赤くなるだけじゃなくて舞い上がってしまいそうだ。


「実は俺も嫌いじゃないんだ」


「えっ、そうなんですか?」


「うちの母親がそういうのが好きでさ、子供の頃はよく買い物に連れ回されて・・・こんな話したの一ノ瀬さんが初めてだな。恥ずかしいから他の人に言うなよ」


「どうして?素敵ですよ」


「素敵って・・・」



先輩は困ったような顔で笑う。



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