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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
「今エッチな事考えた?」


「・・・みなみがエロいなって思ってた」


フェラする度にたゆんたゆんと胸が揺れる。
その先端をコリコリすると、大袈裟なくらいビクッと跳ねる。


「シッ、隣に気づかれる・・・」


「んっ・・・」


懸命にディープスロートを繰り返され快感も絶頂に。
いつもより大分早く吐き出された精をみなみは全部口で受け止めてくれた。


「・・・いっぱい出たね」


ティッシュに吐き出したそれを嬉しそうに見るみなみ。


「・・・エロみなみ」


「遥斗にそうされちゃったんだもん仕方ないよ」


「・・・マジで早く治してエッチしてぇ」


「ん・・・」


軽いキスをしてみなみも服を整える。
そして買って来たお茶を一本は俺にくれ、もう一本の蓋を開けた。



「・・・兄さんどうだ?」


お茶に口を付けるみなみを見ながら聞いてみた。
正直、あの日の出来事は思い出すだけで恐ろしく、ある一定の場面から記憶もない。
思い出したくもなかった。


でもみなみとアイツが兄妹である限り、俺も逃げられない。
むしろ改めて向かい合わなきゃいけないとさえ思ってる。
思ってるけど・・・


「どうって・・・知らないよ」


「知らないって・・・」


「会ってない、会いたくない。だってこんな目に遥斗合わせた人に会いたくなんかないもん」


「・・・・・・・・・」


みなみは兄さんと向かい合う気は全くないようだ。


「体が良くなったら改めて兄さんに会わせてもらえないかな」


「会わなくていいよ」


「良くねーだろ、あんな状態で・・・」


「・・・遥斗は心配しなくていいんだよ」


「するって」


「・・・じゃあそのうち」


会話を断ち切るようにみなみはお茶を一気に飲んだ。
これは会わせる気なんてサラサラないな・・・
その話はそこで終わった。
みなみは夕食の介助までしてくれてその日は帰った。


一人になると色んな事を考えていた。
・・・やはりこのままじゃ居られない、確かに大事な妹のあんな場面を見たら兄さんが怒るのも無理ないのだろう。
怒り方が半端なかったけど・・・


じゃあどうすればいいか、それを考えても答えは出ない。
脳のどこかが考えるのを拒否していたのかもしれない。








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