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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
「うん!」
「ってか・・・何シレッと帰って来てるの!言うことがあるでしょ!?」
「・・・ごめんなさい、ただ今戻りました」
「よし」
シュンと小さくなるみなみとお母さんのやり取りは何だか面白い。
それからお母さんに挨拶して帰ろうと思ったら上がっていってくれと誘われた。
時計を見るとバイトまでまだ少し時間があるからお言葉に甘えてお邪魔する。
「お茶はみなみの部屋でいいの?」
「いえ!女の子の部屋になんてそんな!!」
そんなことして兄さんが帰って来たら大変じゃないか!
お母さんにもみなみにも「リビングでいいの!?」と聞かれたけど、チキンな俺はゴリラのアジトでそんな冒険できるわけもなく・・・
でも結果、それはお母さんには好青年だと評価されたらしい。
リビングでみなみと話しながら妙にくつろいでいるとバイトの時間になったので、お母さんに爽やかな笑顔で挨拶してみなみの家をおいとました。
玄関先までみなみが送ってくれてそこで少しだけ立ち話する。
「バイト頑張ってね」
「うん、終わったらまたLINEする」
「うん」
「・・・・・・・・・」
二人黙って妙な雰囲気。
別れ際の今、俺はすごくキスがしたいけど多分みなみも同じ気持ちなんだと思う。
「・・・早く一年半経つといいな」
「うん・・・」
長い・・・長過ぎる・・・
ゴリラもせめて「キスまで」とか言ってくれてたら可愛げもあったのに。
手を繋ぐまでとかいつの時代だよ!
引っ張っても辛くなるからそこで別れてバイトに向かった。
バイトが終わった帰り道、いいタイミングでスマホが鳴る。
画面を見ると発信者は兄さんだった。
「もしもし!」
「・・・俺だが」
「ハイッ!」
「今日、家に来たらしいな」
「・・・・・・・・・」
何だよ、ダメ出しかよ・・・
一瞬でゲンナリするも兄さんは声のトーンも変えずに話しを続けた。
「母が喜んでいた・・・お前を好青年だとひどく褒めてな、みなみも帰って来たから余計だったのだろうが・・・」
「はあ・・・」
「二人でキャッキャキャッキャとお前の話で盛り上がっていた」
「・・・すみません」
「何故謝る」
「いや、なんとなく」
なんとなく怒られてる気がしまして。
「ってか・・・何シレッと帰って来てるの!言うことがあるでしょ!?」
「・・・ごめんなさい、ただ今戻りました」
「よし」
シュンと小さくなるみなみとお母さんのやり取りは何だか面白い。
それからお母さんに挨拶して帰ろうと思ったら上がっていってくれと誘われた。
時計を見るとバイトまでまだ少し時間があるからお言葉に甘えてお邪魔する。
「お茶はみなみの部屋でいいの?」
「いえ!女の子の部屋になんてそんな!!」
そんなことして兄さんが帰って来たら大変じゃないか!
お母さんにもみなみにも「リビングでいいの!?」と聞かれたけど、チキンな俺はゴリラのアジトでそんな冒険できるわけもなく・・・
でも結果、それはお母さんには好青年だと評価されたらしい。
リビングでみなみと話しながら妙にくつろいでいるとバイトの時間になったので、お母さんに爽やかな笑顔で挨拶してみなみの家をおいとました。
玄関先までみなみが送ってくれてそこで少しだけ立ち話する。
「バイト頑張ってね」
「うん、終わったらまたLINEする」
「うん」
「・・・・・・・・・」
二人黙って妙な雰囲気。
別れ際の今、俺はすごくキスがしたいけど多分みなみも同じ気持ちなんだと思う。
「・・・早く一年半経つといいな」
「うん・・・」
長い・・・長過ぎる・・・
ゴリラもせめて「キスまで」とか言ってくれてたら可愛げもあったのに。
手を繋ぐまでとかいつの時代だよ!
引っ張っても辛くなるからそこで別れてバイトに向かった。
バイトが終わった帰り道、いいタイミングでスマホが鳴る。
画面を見ると発信者は兄さんだった。
「もしもし!」
「・・・俺だが」
「ハイッ!」
「今日、家に来たらしいな」
「・・・・・・・・・」
何だよ、ダメ出しかよ・・・
一瞬でゲンナリするも兄さんは声のトーンも変えずに話しを続けた。
「母が喜んでいた・・・お前を好青年だとひどく褒めてな、みなみも帰って来たから余計だったのだろうが・・・」
「はあ・・・」
「二人でキャッキャキャッキャとお前の話で盛り上がっていた」
「・・・すみません」
「何故謝る」
「いや、なんとなく」
なんとなく怒られてる気がしまして。