この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
パジャマにカーディガンを羽織ったみなみが外に出て来て、嬉しそうに俺を見上げた。


「・・・嬉しそう」


みなみのほっぺをムニッと摘む。


「嬉しいもん、最近遥斗バイトばっかでなかなか一緒に居れないから」


「ごめんな・・・」


苦肉の策で始めたバイトだけどみなみには寂しい思いをさせてしまってるようだ。


「そんなにバイトしてどうするの?何か大きい買い物でもするの?」


「別に・・・あー・・・でも免許は欲しいかな」


「免許・・・」


「今年の夏に取るかな」


「・・・そっか、また忙しくなっちゃうね」


「ん・・・ごめん、でもそしたら車でどっか行こうぜ」


「うん」


みなみが俺の手をキュッと握る。
俺もみなみを握り返して・・・今精一杯のスキンシップでみなみを感じた。


「なんか遥斗煙草臭い」


「えっ!?」


一瞬日和さんの煙草が脳裏に浮かぶ。


「・・・手が汗ばんでるけどどうしたの?」


「ひ、久しぶりにみなみと手を繋いだからかな・・・」


「最近会えなかったもんね」


これは・・・心臓に悪い。
何も無かったし、されたと言えば一方的なセクハラだけどひどく後ろめたかった。
その理由は他でもない、自分が一瞬でもグラついたことにあるんだけど・・・


あの時、本能に負けてたらどうなってただろうかと一瞬だけ考えた。
恐ろし過ぎて慌てて消した。
そんな俺をみなみが心配そうに見ていることに気づいた。


「・・・みなみのこと飽きてない?」


「どうして!?」


「だって遥斗元々年上が好きだし・・・大学には綺麗な人沢山居るし・・・みなみにはあんなお兄ちゃんがついてるし・・・何か飽きてきたから忙しくしてるのかなとか・・・」


みなみの声が震えてる。
寂しさだけじゃない、不安にもさせてたんだ。
だからあんなに俺を心配してくれたのかもしれない。


「そんなことない!バイト増やしたのはアレだよ・・・みなみと居るとどうもベタベタしたくなるから」


「そんな理由!?本当に!?」


「本当に」


みなみは口元に手を当てて何か考えている。


「俺マジでみなみが好きだからどうしても触りたくて・・・でも約束してるだろ?兄さんと」


「・・・今夜は居ないよ」


みなみが俺を見上げた。


/325ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ