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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
そして兄さんに俺たちの事を認めてもらって堂々と付き合いたい。
入院していたあの日見た夢・・・
あんな未来を叶える為にもこれは未来に繋がる努力なんだ。
だから何としても約束だけは・・・







「最近お前何か顔違う」


「え?」


「引き締まったっつーか・・・何?大人になっちゃってね?」


学食で昼飯を食っている時、ふいに大輔に言われた。


「・・・変わんねーだろ」


「いや、何か違う。バイトばっかしてるからかな」


「バイトくらいで変わるかよ」


「つーかお前何であんなにガツガツ働いてんの?」


「別に理由なんて・・・」


その理由を大輔には言ってなかった。
面白がられるのも嫌だったし、順を追って話すのも面倒だったし。


「最近みなみちゃんの話も聞かないし別れた?」


「別れてねーよ」


「ならたまにはみなみちゃんに会わせろよ。何ならウチに連れて来るか?」


「何でお前んちに・・・」


「まあ・・・みなみちゃんは別としてもまたウチ来いよ。GWには航輔も帰って来るし」


航輔とは大輔の弟で俺も良く知っていた。
大輔とは正反対の爽やかな航輔は、俺にとっても弟みたいな存在だった。


「へぇ・・・航輔も大学生か。彼女出来たか?」


「さあな、俺たちと違ってあんま積極的に女子と関わるタイプじゃないからな」


「俺たちって・・・一緒にするなよ」


「そういやあの夜は不発だったんだってな」


大輔の言う「あの夜」とはあの夜で、日和さんとの事を言ってるんだとすぐに気づく。


「話早いな」


「お前らしくないよなー」


「俺彼女居るんだぞ?できるわけないだろ」


「・・・昔の彼女たちに聞かせてやりたい台詞だな」


「・・・・・・・・・」


「遥斗がみなみちゃんとこんな長く付き合うとも思ってなかったよ」


「すげーだろ、みなみ」


「惚気かよ、でも凄いと思うよマジで。あの遥斗こんなにしちゃうんだもんな」



・・・大輔の言い方はアレだけど、そう、みなみはそれだけ凄いんだ。
あの俺を変えられたのなんてみなみ以外に居なかったと思う。
価値観が変わって世界が変わって・・・


だからこそみなみを大事にしたいし泣かせる事はしたくない。







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