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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
「光るアクセサリーか・・・」


俺たちの後ろで兄さんがポツリと呟いた。


「今年はどこで見る?」


「えっ・・・」


「迷子にならないようにずっと手繋いでようね、手くらいしか繋げないから!」


「・・・・・・・・・」


チラッと後ろの兄さんを伺うと黙って俺たちの後ろをついてくる。
マジかみなみ・・・
今日はこのスタンスなのか!?


花火大会は今年も人が多すぎて賑やかで周りに酔う。


「今年はサークルの人たちは?」


「多分来てる」


「顔出さなくてなくていいの?」


「いいよ」


あれからサークルとも距離を置いていた。
人間変われば変わるもので、あの質の悪い悪戯をどうしても笑う事ができなかった。


でも人生とは上手く出来てるもので・・・



「あ、遥斗ー!」


「・・・・・・・・・」


今年もまた会ってしまった。


「最近顔出さないけど元気だったか?」


「まぁ・・・」


「あっちに皆居るから顔出してけよ」


「今日は彼女も兄さんも居るんで」


俺の柔らかな断りを聞いてか聞かずか、そいつはみなみにニコッと微笑みかける。


「こんばんは」


「こんばんは」


「彼女ちゃんもまた一緒に飲んでく?」


「えっと・・・」


みなみがチラッと俺を見る。


「つーか彼女ちゃん去年の花火大会で喋ったの覚えてる?」


「えっ・・・ごめんなさい」


「マジで?あの時からすげー可愛いなって思ってたんだよ俺」


「・・・・・・・・・」


「だから一緒にお話してかない?仲良くなれたら嬉しいなーなんて」


「えっと・・・」


タジタジなみなみの隣で炎が燃えたぎる。
これだから女好きは嫌なんだ!
人の彼女堂々と口説きやがって!!


その時、後ろから静かな声がした。


「ナンパか」


「!」


その人は俺より数倍も大きな炎でそいつを睨む。


「お前のような風紀を乱す者は見過ごせんな」


「お兄様!」


さすが兄さん!さすがゴリラーマン!!凄い迫力だ!


「・・・誰?」


「兄です・・・私の」


恥ずかしそうにみなみが答えるとソイツはふーんと兄さんを見る。


「じゃあお兄さんも」


「お、俺は・・・」


「人数多い方が面白いじゃん、つーか何か面白いじゃん」
















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