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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
「春のコンパで皆悪ノリしちゃって遥斗くん浮気計画なんてしちゃったじゃない?あれから遥斗くん来なくなっちゃったから怒ってるんじゃないかなって心配してたんだから」
「!!!!」
悪気なくトラブル投下―――っ!!
冷や汗ダラダラの俺はみなみが聞いてないことを祈るばかりだが・・・
「浮気計画・・・?」
何故か微笑みながらみなみが繰り返す。
「そうそう、遥斗くんが彼女彼女言ってるから浮気でも仕掛けて見ようって、悪趣味でしょ?」
「・・・へぇ、それで?」
「酔って寝ちゃった遥斗くん日和の部屋に放り投げてどうなるかって・・・どうなったんだっけ?」
天然なんだか狙ってんだか真琴さんは日和さんに話を振った。
「・・・さあ?でも一緒にベッドで寝たよね」
ピキッとみなみが反応した。
「ちょ!“さぁ?”って何もなかったでしょ!ベッドに寝たって・・・日和さんに押し倒された事ですか!?俺断りましたよね!?彼女大事だからって言いましたよね!?変な言い方しないでください!!」
頼むから誤解を招く真似はしないでくれ!
折しも今日は兄さんも居るのに・・・
青ざめながら兄さんを見ると真琴さんの指にすっかり魂を抜かれてる。
安心なんだかヒヤヒヤなんだかどっちつかずで喋り過ぎるのは、パニクってる証拠だろう。
「押し倒されてたんだ?」
「!」
みなみは笑ってるけど目が笑っていない。
怖い・・・
正直ブチ切れられるより怖い反応だ。
「・・・でも俺何もしてないからな」
「ふーん・・・」
温度のない声でみなみが頷く。
そこに追い討ちをかけたのは日和さんだ。
「体はヤル気になってたのにねー、一生懸命我慢して・・・いい彼ね」
「・・・・・・・・・」
致命傷・・・
みなみは涙を一粒滲ませた。
でもすぐグッと拭って口元だけでも笑おうとするが上手くいかない。
「みなみ・・・」
「・・・トイレ行って来る」
「俺も行く」
「いいよ、遥斗は飲んでて」
踵を返してみなみが走る。
そんなみなみを放っておけるはずはない、すぐにみなみを追って走り出した。
「みなみ!」
みなみを捕まえるのは簡単だった。
「・・・離して」
「嫌だ」
でも心までは捕まえられない。
「!!!!」
悪気なくトラブル投下―――っ!!
冷や汗ダラダラの俺はみなみが聞いてないことを祈るばかりだが・・・
「浮気計画・・・?」
何故か微笑みながらみなみが繰り返す。
「そうそう、遥斗くんが彼女彼女言ってるから浮気でも仕掛けて見ようって、悪趣味でしょ?」
「・・・へぇ、それで?」
「酔って寝ちゃった遥斗くん日和の部屋に放り投げてどうなるかって・・・どうなったんだっけ?」
天然なんだか狙ってんだか真琴さんは日和さんに話を振った。
「・・・さあ?でも一緒にベッドで寝たよね」
ピキッとみなみが反応した。
「ちょ!“さぁ?”って何もなかったでしょ!ベッドに寝たって・・・日和さんに押し倒された事ですか!?俺断りましたよね!?彼女大事だからって言いましたよね!?変な言い方しないでください!!」
頼むから誤解を招く真似はしないでくれ!
折しも今日は兄さんも居るのに・・・
青ざめながら兄さんを見ると真琴さんの指にすっかり魂を抜かれてる。
安心なんだかヒヤヒヤなんだかどっちつかずで喋り過ぎるのは、パニクってる証拠だろう。
「押し倒されてたんだ?」
「!」
みなみは笑ってるけど目が笑っていない。
怖い・・・
正直ブチ切れられるより怖い反応だ。
「・・・でも俺何もしてないからな」
「ふーん・・・」
温度のない声でみなみが頷く。
そこに追い討ちをかけたのは日和さんだ。
「体はヤル気になってたのにねー、一生懸命我慢して・・・いい彼ね」
「・・・・・・・・・」
致命傷・・・
みなみは涙を一粒滲ませた。
でもすぐグッと拭って口元だけでも笑おうとするが上手くいかない。
「みなみ・・・」
「・・・トイレ行って来る」
「俺も行く」
「いいよ、遥斗は飲んでて」
踵を返してみなみが走る。
そんなみなみを放っておけるはずはない、すぐにみなみを追って走り出した。
「みなみ!」
みなみを捕まえるのは簡単だった。
「・・・離して」
「嫌だ」
でも心までは捕まえられない。