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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
「春の飲み会って夜中・・・ウチに来た日?」
「そう」
「どうりでおかしいと思った」
さっき拭った涙がポロポロ落ちる。
「どうして言ってくれなかったの?何もないなら言えたんじゃない?」
「みなみ心配させたくなかったし・・・傷つくから」
「傷つくよ」
みなみの涙は止まらなくて、自分が情けなくて仕方ない。
「体は反応してたって・・・」
「・・・ごめん」
「長らくみなみともエッチしてなかったもんね・・・き、キスくらいしたんじゃないの?」
「してない、マジで。ふざけて置いてかれたのは本当らしい。起きたら日和さんのベッドで日和さんに押し倒されて・・・でも断って・・・」
「ムラムラしたんじゃないの?」
「みなみが大事だから断ったんだよ!」
つい荒んでしまった声にみなみは黙った。
俺はどうしたら正しい状況や気持ちをみなみに伝えられるかと、そればかりを考えていた。
「あの人、遥斗が好きなのかな」
「いや、違うだろ。多分誰でも良かったんだと思う」
「誰でもいいって・・・女の子でもそう思う?」
「思う奴は思うだろ」
「みなみは遥斗だからシたいって思うよ」
みなみが俺に抱きついた。
それは兄さんとの約束から逸脱する行為だ。
「みなみ・・・」
「遥斗がお兄ちゃんとの約束を守ってくれようとしてるのはよく分かってる。でも・・・みなみだって遥斗とシたい・・・こんな話聞いちゃったら余計にだよ」
「・・・・・・・・・」
今、頭の中では天使と悪魔が戦っている。
大好きな彼女が俺を求めて潤んだ瞳で見つめてる。
どうする・・・
「遥斗・・・」
甘えるみなみが誘惑する。
決心がガタガタと崩れていく。
でも・・・
「あと半年・・・我慢しようぜ」
「どうして・・・?」
「せっかくここまで来たし・・・やっぱり兄さんに胸を張って“約束守りました”って言いたいし・・・認めてもらいたいし」
「みなみよりお兄ちゃんを取るの?」
「そうじゃなくて、だって嫌だろ?この先みなみと結婚したくて挨拶行って・・・今日のことが尾を引いて認めてもらえないとか」
「そう」
「どうりでおかしいと思った」
さっき拭った涙がポロポロ落ちる。
「どうして言ってくれなかったの?何もないなら言えたんじゃない?」
「みなみ心配させたくなかったし・・・傷つくから」
「傷つくよ」
みなみの涙は止まらなくて、自分が情けなくて仕方ない。
「体は反応してたって・・・」
「・・・ごめん」
「長らくみなみともエッチしてなかったもんね・・・き、キスくらいしたんじゃないの?」
「してない、マジで。ふざけて置いてかれたのは本当らしい。起きたら日和さんのベッドで日和さんに押し倒されて・・・でも断って・・・」
「ムラムラしたんじゃないの?」
「みなみが大事だから断ったんだよ!」
つい荒んでしまった声にみなみは黙った。
俺はどうしたら正しい状況や気持ちをみなみに伝えられるかと、そればかりを考えていた。
「あの人、遥斗が好きなのかな」
「いや、違うだろ。多分誰でも良かったんだと思う」
「誰でもいいって・・・女の子でもそう思う?」
「思う奴は思うだろ」
「みなみは遥斗だからシたいって思うよ」
みなみが俺に抱きついた。
それは兄さんとの約束から逸脱する行為だ。
「みなみ・・・」
「遥斗がお兄ちゃんとの約束を守ってくれようとしてるのはよく分かってる。でも・・・みなみだって遥斗とシたい・・・こんな話聞いちゃったら余計にだよ」
「・・・・・・・・・」
今、頭の中では天使と悪魔が戦っている。
大好きな彼女が俺を求めて潤んだ瞳で見つめてる。
どうする・・・
「遥斗・・・」
甘えるみなみが誘惑する。
決心がガタガタと崩れていく。
でも・・・
「あと半年・・・我慢しようぜ」
「どうして・・・?」
「せっかくここまで来たし・・・やっぱり兄さんに胸を張って“約束守りました”って言いたいし・・・認めてもらいたいし」
「みなみよりお兄ちゃんを取るの?」
「そうじゃなくて、だって嫌だろ?この先みなみと結婚したくて挨拶行って・・・今日のことが尾を引いて認めてもらえないとか」