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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
「・・・ずっと先の話じゃん」
「でもちゃんと認めて欲しいんだよ、俺は」
みなみは複雑な顔で頬を膨らます。
「・・・みなみも押し倒すから」
「ダメ、みなみだと我慢できないから」
「これから遥斗が飲み会の時は“みなみ”ってマジックで書いてから行かせよう」
「何にだよ・・・」
スッキリではないだろうけどとりあえず誤解は解けただろうか・・・
「あ、兄さん・・・」
「いいよ、二人で花火見よう」
みなみはどこまでも辛辣で、手を繋いで出店を周りながら花火を見た。
りんご飴の屋台を探していると、みなみの言ってた光るアクセサリーを売っている屋台を発見する。
「みなみ、みなみが言ってたのあれだろ?」
「あっ、懐かしい・・・」
引き寄せられるようみなみが寄って行く。
発光するオモチャのアクセサリーはうるさいほどチカチカ光を放っていた。
「これね、子どもの頃欲しくてでもお母さん買ってくれなくて・・・そしたらお兄ちゃんが買ってくれたの」
「相変わらずいい兄さんだな」
「いつまでも泣いてたら“ちょっと待ってろ”って走って行って・・・ペンダント買って来てくれたの、嬉しかったな」
懐かしそうなみなみの目。
腰を屈めてアクセサリーを覗くみなみをうるさい光がいろんな色に染めていく。
「おじさん、その指輪ちょうだい」
「500円ね」
財布から500円を取り出すとおじさんに渡した。
チカチカうるさい指輪はデカいハートの形をしている。
ポカンと見ているみなみの左手を取って指輪を薬指にはめた。
「俺がやるならペンダントじゃなくて指輪だろ?」
みなみは薬指の指輪をじっと見ている。
「初めて遥斗に指輪貰った・・・!」
「あっ!マジだ!!しくじった!」
初めての指輪がこんなオモチャだなんて!
でもみなみは嬉しそうに首を振る。
「嬉しい・・・やっぱり遥斗大好き!」
「・・・・・・・・・」
俺だってみなみの事が大好きだよ。
「でもちゃんと認めて欲しいんだよ、俺は」
みなみは複雑な顔で頬を膨らます。
「・・・みなみも押し倒すから」
「ダメ、みなみだと我慢できないから」
「これから遥斗が飲み会の時は“みなみ”ってマジックで書いてから行かせよう」
「何にだよ・・・」
スッキリではないだろうけどとりあえず誤解は解けただろうか・・・
「あ、兄さん・・・」
「いいよ、二人で花火見よう」
みなみはどこまでも辛辣で、手を繋いで出店を周りながら花火を見た。
りんご飴の屋台を探していると、みなみの言ってた光るアクセサリーを売っている屋台を発見する。
「みなみ、みなみが言ってたのあれだろ?」
「あっ、懐かしい・・・」
引き寄せられるようみなみが寄って行く。
発光するオモチャのアクセサリーはうるさいほどチカチカ光を放っていた。
「これね、子どもの頃欲しくてでもお母さん買ってくれなくて・・・そしたらお兄ちゃんが買ってくれたの」
「相変わらずいい兄さんだな」
「いつまでも泣いてたら“ちょっと待ってろ”って走って行って・・・ペンダント買って来てくれたの、嬉しかったな」
懐かしそうなみなみの目。
腰を屈めてアクセサリーを覗くみなみをうるさい光がいろんな色に染めていく。
「おじさん、その指輪ちょうだい」
「500円ね」
財布から500円を取り出すとおじさんに渡した。
チカチカうるさい指輪はデカいハートの形をしている。
ポカンと見ているみなみの左手を取って指輪を薬指にはめた。
「俺がやるならペンダントじゃなくて指輪だろ?」
みなみは薬指の指輪をじっと見ている。
「初めて遥斗に指輪貰った・・・!」
「あっ!マジだ!!しくじった!」
初めての指輪がこんなオモチャだなんて!
でもみなみは嬉しそうに首を振る。
「嬉しい・・・やっぱり遥斗大好き!」
「・・・・・・・・・」
俺だってみなみの事が大好きだよ。