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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
「半年したらこの一年半の元取らないと・・・みなみが“もうムリ!”って泣くくらい」
「・・・いいよ」
冗談のつもりだったのにみなみはフフッと笑う。
「逆に遥斗が泣くかもよ?他の人に反応されっぱなしでみなみヤキモチ妬いてるから」
「反応されっぱなしって・・・」
みなみは本当に失礼だ。
でもヤキモチはやっぱり嬉しくて、にやける口元を隠そうとみなみから顔を背けると・・・
「む、他の子見てる?」
「・・・・・・・・・」
どうしてそうなる・・・
でもこのトンチンカンさが可愛いのは「バカな子ほど可愛い」ってヤツなんだろうか。
胸にキューっとくる時、みなみにキスしたくてしょうがなくなる。
まさに今がそんな気分なんだけど・・・
「エッチできないよりキスできない方が辛いよな」
「・・・みなみは何できなくても辛いよ。キスもエッチも同じくらい辛いよ」
「みなみ・・・いつからそんな肉食になったんだよ」
「遥斗にはもうずっと肉食だよ!」
我慢し過ぎが体に悪いのは男だけじゃないのだろうか。
いや・・・体じゃなくて精神に悪い・・・
好きな子とイチャイチャするのは正しい欲求だったのだ。
それでも根真面目な俺とそんな俺に引っ張られてるみなみは兄さんの引いた一線を律儀に守り続けてる。
だというのに兄さんは・・・
それは花火大会から数日が過ぎた日の事。
またバイト先の居酒屋に兄さんがやって来た。
「山下くん、この間の人がまた呼んでるんだけど」
「この間?」
「この間来た大きい・・・」
また早紀ちゃんに言われテーブルに行くとカルアミルクを前にした兄さんが座ってる。
「いらっしゃいませ」
「・・・今日は何時に終わるんだ」
「今日も11時半です」
「人に聞かれたくない話があるんだ・・・どこか二人きりになれる場所に行きたい」
「・・・・・・・・・」
言い方がキモいゴリラだ。
結局、二人きりになれる場所というので仕方なく俺の家に連れて来た。
兄さんは挙動不審に辺りをキョロキョロ伺って、「親御さんは平気なのか」と顔を近づけた。
「・・・いいよ」
冗談のつもりだったのにみなみはフフッと笑う。
「逆に遥斗が泣くかもよ?他の人に反応されっぱなしでみなみヤキモチ妬いてるから」
「反応されっぱなしって・・・」
みなみは本当に失礼だ。
でもヤキモチはやっぱり嬉しくて、にやける口元を隠そうとみなみから顔を背けると・・・
「む、他の子見てる?」
「・・・・・・・・・」
どうしてそうなる・・・
でもこのトンチンカンさが可愛いのは「バカな子ほど可愛い」ってヤツなんだろうか。
胸にキューっとくる時、みなみにキスしたくてしょうがなくなる。
まさに今がそんな気分なんだけど・・・
「エッチできないよりキスできない方が辛いよな」
「・・・みなみは何できなくても辛いよ。キスもエッチも同じくらい辛いよ」
「みなみ・・・いつからそんな肉食になったんだよ」
「遥斗にはもうずっと肉食だよ!」
我慢し過ぎが体に悪いのは男だけじゃないのだろうか。
いや・・・体じゃなくて精神に悪い・・・
好きな子とイチャイチャするのは正しい欲求だったのだ。
それでも根真面目な俺とそんな俺に引っ張られてるみなみは兄さんの引いた一線を律儀に守り続けてる。
だというのに兄さんは・・・
それは花火大会から数日が過ぎた日の事。
またバイト先の居酒屋に兄さんがやって来た。
「山下くん、この間の人がまた呼んでるんだけど」
「この間?」
「この間来た大きい・・・」
また早紀ちゃんに言われテーブルに行くとカルアミルクを前にした兄さんが座ってる。
「いらっしゃいませ」
「・・・今日は何時に終わるんだ」
「今日も11時半です」
「人に聞かれたくない話があるんだ・・・どこか二人きりになれる場所に行きたい」
「・・・・・・・・・」
言い方がキモいゴリラだ。
結局、二人きりになれる場所というので仕方なく俺の家に連れて来た。
兄さんは挙動不審に辺りをキョロキョロ伺って、「親御さんは平気なのか」と顔を近づけた。