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short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
「もう認めてるよ」

「だとしても約束は約束だから。そうすれば何言われても堂々と付き合えるだろ?」


「・・・・・・・・・」


「みなみ?」


肩に顔を埋めたみなみは動かない。
まるで子どもみたいな甘え方に言いようのない気持ちが込み上げる。


「大好き」


「・・・・・・・・・」


「大好き・・・」


「・・・・・・・・・」


肩口で甘えるみなみがヤバイ・・・可愛い過ぎる!!
可愛い過ぎて下半身が疼いた。
もう今日はダメかもしれない。
あんなカッコいいこと言ったけどダメかもしれない・・・


理性と性欲が凄い勢いでせめぎ合う。
ダメだダメだと必死に自分に言い聞かせてると、ゆらゆらと少しずつみなみが動いてるのに気づいた。
それは確実に「俺」を刺激するための動きだ。


こんなに俺が必死で聖人になろうとしてるってのに・・・


「・・・・・・みなみ」


「ん・・・」


「腰振らない」


叱るとピタリと動きが止まり、「バレた!?」という顔で俺を見る。


「発情期か!」


「・・・・・・・・・てへ」


何が「てへ」だか・・・
色んな意味で脱力して項垂れた。


「遥斗」


「何?」


「卒業式の日は空けといてね」


「・・・・・・・・・」


「お父さんとお母さん、みなみが卒業するから式の後から旅行くんだって」


「旅行!?娘の卒業式に!?」


マジか!
すげーな!!


「ずっと心待ちにしてたからって・・・だからね、みなみ三泊四日ほど一人なの」


「・・・・・・・・・」


「泊まれるよ・・・みなみも一人じゃ寂しいから泊まってよ遥斗」


・・・みなみの色気にクラクラする。
いつの間にそんな事が言えるようになったんだ!
心配になるじゃないかみなみ!!!!


「・・・卒業した後だからヤバイかもよ?」


「うん」


「一緒に風呂入れられるかもよ」


「んー・・・それは恥ずかしいかも。でも遥斗が入りたいなら背中流すよ」


「マジで?飯もみなみが作ってくれるの?」


「うん、料理は自信がないけど遥斗のために頑張るよ」


「・・・すげー楽しみかも」


あと半月・・・
マジで死ぬほど楽しみだ。




そしてまた時は過ぎ、とうとうみなみの卒業式。
出逢った時は一年生だったみなみも今日で高校を卒業する・・・


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