この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
short story
第13章 遥斗先輩とみなみちゃん 後編 / haruto
式の終わる時間、校門の外でみなみを待っていた。
俺も卒業生だから校内に入ってもいいんだろうけど何となく。


・・・二年前のこの日、初めてみなみと結ばれた。
遠藤に巻き込まれて女の子と写真を撮りまくった俺を妬いたみなみの後ろ姿・・・
あのいじけた指先を思い出したら小さな笑いが込み上げる。


あれから二年、みなみと身体の関係があったのはその三分の一ほどの期間だった。
色々あったけどエッチ無しでもこんなに長い間付き合えるなんて、改めて自分の本気に驚くばかりだ。


でも・・・そんな日々も今日で終わる。
それはもちろん嬉しくて、でもどこか夢みたいだった。


卒業生が帰り始めて、もうすぐみなみが来るだろうかと待っていると案の定、みなみが友だちたちと現れる。


「遥斗!」


そして俺を見つけると嬉しそうに走って来た。


「卒業おめでとう」


「ありがとう」


みなみの制服姿も今日で見納めなのだろうか。
少しだけ保護者気分と下心でみなみの制服姿を目に焼き付けていると・・・


「相変わらず仲がいいですね」


顔を上げるとそれはみなみの友だちと一年坊主。
二人はすっかりカップルの雰囲気で驚いた。


「お互い様っぽいけど」


「お陰様で」


一年坊主は髪を掻き上げ赤くなる。
相変わらず純粋なようだ。


「じゃあねみなみ、また後で連絡するね」


「うん、またね!」


幼なじみというだけあって卒業の哀愁は全く感じないみなみたち。
一年坊主たちが帰るとみなみがバッグを探る。


「写真?」


「良くお分かりですね」


「二年以上一緒に居ればな」


あの日も一緒に写真を撮った。
みなみは「制服で写真を撮るのは最後だから」と言ってこうやって寄り添って自撮りして・・・


二枚ほど写真を撮って周りを見ると誰も居ない。


「みなみ、最後の一枚」


「うん」


「いくぞ、はいチー・・・ズっ」


最後の一枚は二年前と同じキス写真。
それは一年半ぶりのキスでもあった。


「!」


写真を撮り終えると唇を押さえて真っ赤になるみなみ。
散々俺を襲おうとしてた癖に変な奴・・・
でも一年半ぶりの唇は記憶より柔らかくてもう一度確かめたくなった。


「みなみ・・・」


「そ、外だよ」


「うん、だから一度だけ」



/325ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ