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short story
第14章 遥斗先輩とみなみちゃん 後日談 / haruto
五月、第一希望の会社に就職が決まった。
正直自分でも驚いた。
親はもちろんみなみも凄く喜んでくれた。
就職が決まればすることは益々バイトくらいしかない。
みなみは相変わらず毎日忙しそうで、一緒に居ても課題をしてるか寝てるかのどちらかだった。
そしてこの頃からみなみとの事を真剣に考え始めていた。
就職先が安定した企業だった事、いずれにせよ結婚するなら早くてもいいんじゃないかとか、可愛いみなみが社会に出たら他の男に取られるんじゃないかとか・・・
だから早く俺だけのものにしてしまいたいなんて不純な気持ちから好きだから毎日一緒に居たいなんて純粋な気持ちまで・・・色んな事を考えれば考えるほど俺の結婚願望は強くなっていった。
この四年で貯金も大分貯まった。
贅沢はできなくても二人でなら生きていけるはずだ。
みなみとなら困難も乗り越えられるし幸せになれる。
そして絶対幸せにする。
いつからか俺はそんな風に重くて真面目な男になっていた。
そしてこの決意をみなみに告げようと気持ちを固めていた。
決意が固まればプロポーズのタイミングだ。
タイミングを考えるとこの日しかないという日が思い浮かんだ。
俺たちの始まりでもあった花火大会の日だ。
思い浮かぶともうその日しかないという気持ちになる。
一人でジュエリーショップに行ってみなみ好みの指輪を探して・・・
この行動力には我ながら驚いた。
それからプロポーズの言葉を考えたりしながら日々は過ぎ、とうとう五度目の花火大会を迎えた。
今年も浴衣のみなみと手を繋ぎ、屋台を周って花火を見るけど人生最大のイベントを前に気もそぞろだ。
「早いよね・・・四年だよ」
「あー・・・うん・・・」
「覚えてる?四年前の事」
「忘れられないから・・・」
そう、忘れられない。
遠藤たちに引っ掻き回されながらも想いが通じあったあの日のことは・・・
「来年の花火大会はどうしてるかな」
みなみがポツリと呟いた。
「遥斗もみなみも社会人になるわけじゃん?・・・遥斗が大学生になる時も不安だったけど今もやっぱり不安だよ・・・」
「・・・・・・・・・」
タイミングは今だ・・・
ジーンズの上から指輪を確認した。
正直自分でも驚いた。
親はもちろんみなみも凄く喜んでくれた。
就職が決まればすることは益々バイトくらいしかない。
みなみは相変わらず毎日忙しそうで、一緒に居ても課題をしてるか寝てるかのどちらかだった。
そしてこの頃からみなみとの事を真剣に考え始めていた。
就職先が安定した企業だった事、いずれにせよ結婚するなら早くてもいいんじゃないかとか、可愛いみなみが社会に出たら他の男に取られるんじゃないかとか・・・
だから早く俺だけのものにしてしまいたいなんて不純な気持ちから好きだから毎日一緒に居たいなんて純粋な気持ちまで・・・色んな事を考えれば考えるほど俺の結婚願望は強くなっていった。
この四年で貯金も大分貯まった。
贅沢はできなくても二人でなら生きていけるはずだ。
みなみとなら困難も乗り越えられるし幸せになれる。
そして絶対幸せにする。
いつからか俺はそんな風に重くて真面目な男になっていた。
そしてこの決意をみなみに告げようと気持ちを固めていた。
決意が固まればプロポーズのタイミングだ。
タイミングを考えるとこの日しかないという日が思い浮かんだ。
俺たちの始まりでもあった花火大会の日だ。
思い浮かぶともうその日しかないという気持ちになる。
一人でジュエリーショップに行ってみなみ好みの指輪を探して・・・
この行動力には我ながら驚いた。
それからプロポーズの言葉を考えたりしながら日々は過ぎ、とうとう五度目の花火大会を迎えた。
今年も浴衣のみなみと手を繋ぎ、屋台を周って花火を見るけど人生最大のイベントを前に気もそぞろだ。
「早いよね・・・四年だよ」
「あー・・・うん・・・」
「覚えてる?四年前の事」
「忘れられないから・・・」
そう、忘れられない。
遠藤たちに引っ掻き回されながらも想いが通じあったあの日のことは・・・
「来年の花火大会はどうしてるかな」
みなみがポツリと呟いた。
「遥斗もみなみも社会人になるわけじゃん?・・・遥斗が大学生になる時も不安だったけど今もやっぱり不安だよ・・・」
「・・・・・・・・・」
タイミングは今だ・・・
ジーンズの上から指輪を確認した。