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short story
第14章 遥斗先輩とみなみちゃん 後日談 / haruto
初めての花火大会で想いが通じて・・・
二度目の花火大会で兄さんに殴られて・・・


五度目の今日、みなみと将来の約束をした。


それから、結婚する意思を親に話すと案の定若過ぎることを心配され反対された。
実際就職もしてないのにと・・・
それでも説得して説得して・・・最初に首を縦に振ってくれたのは意外にも親父だった。


「家族を養うのは並大抵の事じゃない」


「分かってる」


「でも・・・遥斗にそれだけの覚悟がかるなら父さんはもう反対しない」


頑なな俺を親父はじっと見ていて、ふいに目元を緩ませた。


「・・・頑張りなさい」


滅多に見せない表情に胸を突かれ、熱くなる目の奥に力を入れて親父に頭を下げた。


うちの親に話した次はみなみの親に。
みなみの両親は子どもでもできたのかと喜び、そうじゃないと知っても喜び・・・


それからラスボス・・・もといみなみと兄さんに電話をすると用があるから久しぶりに暇を貰って帰るつもりだったと言う。


「久しぶりだな」


「・・・お久しぶりです」


一之瀬家の客間で正座して向かい合う。
今日の俺はみなみの両親に話に来た日同様スーツだ。
その姿を見て兄さんは察したのだろう、俺から視線を外した。


「今日伺ったのはみなみと・・・結婚を」


「早いな、妊娠でもしたのか」


「いえっ!そうじゃなくて・・・俺が早くみなみと一緒になりたかったんです」


「・・・・・・・・・」


兄さんは目を閉じて黙ってしまった。
相変わらず扱いにくいゴリラだ。
しばしの沈黙後、兄さんが口を開く。


「お前が浮気をしたら俺はいつでも飛んで帰るぞ」


「しません、絶対に」


「若い結婚は若いなりの苦労があるだろう。でも二人で乗り越えるといい」


「・・・はい」


兄さんは未婚なのに知ったような口ぶりだ。


「山下」


「はい」


「お前は漢には程遠いがあの時の約束をよく守ってくれたな・・・俺は誠実な男は嫌いじゃない。スケベなところは気になるがお前にならみなみを・・・その・・・やってやらないことはない」


「・・・・・・・・・」


「・・・用があるから俺はこれで失礼する。先の事が決まったらまた連絡してくれ」


一方的に話して兄さんは立ち上がり客間を出た。
相変わらずのツンデレゴリラに複雑な心境だ。


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