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short story
第15章 ゆらの恋 / yura
私の中では高志は普通に「彼氏」だった。
だから友だちにもそう言っていたし、友だちたちの恋愛と何ら変わらないと思ってた。
高志の結婚を知ったのはこの関係が一年ほど続いた頃だった。
ある時を境に高志が部屋に私を呼ばなくなった。
外でデートしてホテルで愛し合う・・・そればかりが続くようになった。
そしていつしか当たり前になった。
違和感を覚えた私は高志がシャワーを浴びている間にコッソリ携帯を覗き見た。
LINEのトークの一番上は女の人だった。
心臓をバクバクさせながら開いてみると、まるで頭を殴られたような衝撃だった。
『明日の結婚式だけど・・・』
・・・結婚式?友だちの?
でも読めば読むほどそれは友だちの結婚式なんかじゃない、高志の結婚式だと分かった。
そして二人は既に籍を入れていた。
高志には・・・奥さんがいたのだ。
シャワーの音が止まって慌ててLINEを元通りに閉じて、平静を装うけどとても平静じゃ居られなかった。
高志は「明日、仕事が早いから」といつもより早く帰ろうとした。
引き止めたい気持ちを抑えてホテルを出て高志と別れた。
翌日、高志に電話をしてみたけど電話が通じることはなかった。
高志から連絡が入ったのがその翌日。
『どうした?』
―――いつもと変わらない高志だった。
「ううん、あれから連絡ないからどうしたのかなって」
『悪いな、仕事が忙しくて』
「ううん・・・ねえ、今度はいつ会える?私・・・高志に会いたい」
『・・・・・・そうだな』
高志は全くいつものままで、週末に会う約束をした。
ディナーを食べてホテルに行っていつもみたいに愛し合って・・・
結婚なんて嘘なんじゃないかって思った。
だって余りにいつも通りで・・・
「ゆら、愛してる」
「・・・私も」
この愛が偽物だっていうのだろうか。
高志はそんな人なんだろうか。
あんなLINEを見て悩まないと言えば嘘だった。
でも悩んでも友だちに高志との関係は相談できなかった。
もし相談したとしても反対されることは分かりきっていたから話せなかった。
だから友だちにもそう言っていたし、友だちたちの恋愛と何ら変わらないと思ってた。
高志の結婚を知ったのはこの関係が一年ほど続いた頃だった。
ある時を境に高志が部屋に私を呼ばなくなった。
外でデートしてホテルで愛し合う・・・そればかりが続くようになった。
そしていつしか当たり前になった。
違和感を覚えた私は高志がシャワーを浴びている間にコッソリ携帯を覗き見た。
LINEのトークの一番上は女の人だった。
心臓をバクバクさせながら開いてみると、まるで頭を殴られたような衝撃だった。
『明日の結婚式だけど・・・』
・・・結婚式?友だちの?
でも読めば読むほどそれは友だちの結婚式なんかじゃない、高志の結婚式だと分かった。
そして二人は既に籍を入れていた。
高志には・・・奥さんがいたのだ。
シャワーの音が止まって慌ててLINEを元通りに閉じて、平静を装うけどとても平静じゃ居られなかった。
高志は「明日、仕事が早いから」といつもより早く帰ろうとした。
引き止めたい気持ちを抑えてホテルを出て高志と別れた。
翌日、高志に電話をしてみたけど電話が通じることはなかった。
高志から連絡が入ったのがその翌日。
『どうした?』
―――いつもと変わらない高志だった。
「ううん、あれから連絡ないからどうしたのかなって」
『悪いな、仕事が忙しくて』
「ううん・・・ねえ、今度はいつ会える?私・・・高志に会いたい」
『・・・・・・そうだな』
高志は全くいつものままで、週末に会う約束をした。
ディナーを食べてホテルに行っていつもみたいに愛し合って・・・
結婚なんて嘘なんじゃないかって思った。
だって余りにいつも通りで・・・
「ゆら、愛してる」
「・・・私も」
この愛が偽物だっていうのだろうか。
高志はそんな人なんだろうか。
あんなLINEを見て悩まないと言えば嘘だった。
でも悩んでも友だちに高志との関係は相談できなかった。
もし相談したとしても反対されることは分かりきっていたから話せなかった。