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short story
第15章 ゆらの恋 / yura
わだかまりを持ちながらも、結局私と高志の関係は続いていた。
最近、高志は電話もLINEも繋がらない時が多くなった。
そんな高志が私を誘うのは奥さんが夜勤の時なのだろうか・・・
ホテルで高志の寝顔を見ながら余計なことを考えるようになり、連絡つかない夜は奥さんを抱いてるのだろうかと悶々して、その反動で会えば激しく高志を求めた。
独占欲や嫉妬心は最高のスパイスになってセックスを盛り上げる。
何も知らない高志は無邪気にそれを喜んでくれた。
だから私はどんどん大胆になっていった。
「失礼します」
教室のドアを開け、先生の向かいに座った。
今日は二者面談で、目の前の「吉野先生」はサナちゃんの代理のイケメン先生。
「学校生活はどう?」
「普通です」
「そう、何か困ったことや悩みがあったらいつでも言ってね」
マニュアル通りの台詞で先生は切り出して、私の成績や進路に話は移る。
でも私は内部進学するつもりだし、それくらいの頭があればいいと思ってる。
だから面談なんて吉野先生を間近で見られる以外の必要性は感じない。
だって私の悩みも不安も全部高志のことだから・・・
「何かあったらいつでも言ってね」なんて言われたからって先生には話せない。
話せる訳がない。
「―――何か悩みがあるんじゃない?」
自分の世界に入り込んでいた私は先生の言葉に我に返る。
「・・・悩みっていうか」
ついさっきまであんな風に思ってたのに、自分でも不思議だけど、どうしてあの時先生に話そうと思ったんだろう。
「例えば・・・例えばなんですけど、付き合ってる人が結婚してたとしたら・・・先生ならどうします?」
先生は一瞬面食らったようになり、そして冷静に言った。
「そんな人とは付き合わないよ」
「じゃあもし・・・結婚してること知らなかったら?」
「それは騙されてたってこと?」
その言葉が胸に刺さる。
「騙すつもりはなかったのかも」
高志はそんな人じゃないはずだ。
私の事が好きだからきっと・・・
「言えなかっただけなのかも・・・」
それなのに自分から言って泣きそうになった。
慌てて目頭を押さえて涙を我慢した。
最近、高志は電話もLINEも繋がらない時が多くなった。
そんな高志が私を誘うのは奥さんが夜勤の時なのだろうか・・・
ホテルで高志の寝顔を見ながら余計なことを考えるようになり、連絡つかない夜は奥さんを抱いてるのだろうかと悶々して、その反動で会えば激しく高志を求めた。
独占欲や嫉妬心は最高のスパイスになってセックスを盛り上げる。
何も知らない高志は無邪気にそれを喜んでくれた。
だから私はどんどん大胆になっていった。
「失礼します」
教室のドアを開け、先生の向かいに座った。
今日は二者面談で、目の前の「吉野先生」はサナちゃんの代理のイケメン先生。
「学校生活はどう?」
「普通です」
「そう、何か困ったことや悩みがあったらいつでも言ってね」
マニュアル通りの台詞で先生は切り出して、私の成績や進路に話は移る。
でも私は内部進学するつもりだし、それくらいの頭があればいいと思ってる。
だから面談なんて吉野先生を間近で見られる以外の必要性は感じない。
だって私の悩みも不安も全部高志のことだから・・・
「何かあったらいつでも言ってね」なんて言われたからって先生には話せない。
話せる訳がない。
「―――何か悩みがあるんじゃない?」
自分の世界に入り込んでいた私は先生の言葉に我に返る。
「・・・悩みっていうか」
ついさっきまであんな風に思ってたのに、自分でも不思議だけど、どうしてあの時先生に話そうと思ったんだろう。
「例えば・・・例えばなんですけど、付き合ってる人が結婚してたとしたら・・・先生ならどうします?」
先生は一瞬面食らったようになり、そして冷静に言った。
「そんな人とは付き合わないよ」
「じゃあもし・・・結婚してること知らなかったら?」
「それは騙されてたってこと?」
その言葉が胸に刺さる。
「騙すつもりはなかったのかも」
高志はそんな人じゃないはずだ。
私の事が好きだからきっと・・・
「言えなかっただけなのかも・・・」
それなのに自分から言って泣きそうになった。
慌てて目頭を押さえて涙を我慢した。