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short story
第18章 男の勲章/ haruto
さて、二人の朝はこんな感じで始まる。


「行ってらっしゃいダーリン」


「行って来ますハニー」


玄関でむーちゃんとえっちゃんは朝のチューをしている。


「・・・・・・・・・」


義両親のキスを見てどうするのが正解なのか・・・
いちかが生まれ、里帰り中のみなみと一緒に一ノ瀬家に寝泊りしている俺は今日も戸惑っていた。


しばらく「行きたくない」だの「行かせたくない」だのイチャついて、むーちゃんがやっと家を出て行った。
えっちゃんは以外と切り替えが早いようで、むーちゃんが出て行くと同時に玄関掃除を始める。


家人が出た途端、玄関を掃くのって確かあんまり良くないんじゃないか?


「遥斗、まだ行かなくて平気なの?」


階段の折り返しに隠れるように二人を見ていた俺にみなみが後ろから声を掛ける。


「・・・なぁ、お義父さんとお義母さんって昔からあんな感じ?」


「うん?」


みなみは両親に何ら疑問を持っていないようだ。


「仲いいよな」


「そう?」


「うん・・・」


掃きながら玄関を出て行くえっちゃんの後ろ姿を見ていたら、みなみが背中に抱きついてくる。


「私たちだって仲いいでしょ?」


「そりゃそうだ」


階段故にいつもよりみなみの顔が近い。
間近でみなみを見るとその可愛さにムラムラしそうだ。


「今日は?」


「普段通りに帰れると思う」


「うん、待ってるからお仕事頑張ってね」


「みなみも・・・いちかをよろしくな」


「うん、行ってらっしゃい」


「行ってきます」


行ってきますのキスをして俺もみなみの家を出る。
えっちゃんの掃除はアプローチまで進んでいた。


「お義母さんお弁当ありがとうございます。行ってきます」


「行ってらっしゃい」


婿仕様の笑顔でえっちゃんに挨拶すると、えっちゃんも義理親仕様の笑顔を向ける。
それはむーちゃんとイチャイチャしていたえっちゃんとはまるで別人のようだった。









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