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short story
第21章 千の夜と一つの朝 / haruto
頭を抱えた。
彼氏が居ようが他の男と平気で寝る女を何人も知っている。
みなみに限ってそれはなくても流されて連絡先の交換くらいしてしまうかもしれない。
一緒に帰って来たりするかもしれない。
完全にパニックな俺を哀れそうに大輔が見ていた。
「過去の行いが悪いと邪推ばっかしちゃうんだな・・・可哀想に」
「だからお前に言われたくないっつーの」
その日は気もそぞろに大輔と過ごした。
大輔はそんな俺を始終面白そうに何だかんだと付き合ってくれた。
「俺もみなみちゃんに会いたいけどそろそろ帰るわ」
「悪かったな、今日は」
「いや、みなみちゃんに振り回される遥斗が面白かったから。遥斗みなみちゃんと付き合ってから幸せそうで良かったよ」
「・・・・・・・・・」
「じゃあな」
ポンポン背中を叩いて大輔は帰って行った。
幸せ・・・
確かに幸せだ。
みなみが向けてくれる笑顔にどれだけ癒されるか。
穏やかな気持ちで毎日を過ごせるようになったのもみなみと付き合ってからだ。
そのまま駅に向かいながら、またみなみと暮らすことについて考えた。
夏に旅行に行った時、眠るみなみにプロポーズしたことがあった。
でもみなみは寝ていて全然届いていなくて・・・
「・・・・・・・・・」
もう一度してみようか・・・プロポーズ・・・
今度はちゃんと。
でもまだみなみは十九歳だ。
結婚なんて早すぎるんじゃないだろうか。
でもそんなことしてて他の男に奪われてしまったら・・・
昼間の大輔の「邪推・・・」がプレイバックした。
大輔の言うように彼氏のいる子にも散々手を出した俺だからこんなに心配で焦るのだろうか。
「遥斗?」
改札口で悶々としていたら目の前にみなみが居た。
いつの間にかそんなに時間が経っていたことに驚いた。
「いいって言ったのに・・・」
そう言いながら嬉しそうにみなみが駆け寄る。
「さっきまで大輔と遊んでたし・・・時間丁度良さそうだったから」
みなみの大荷物を奪って先に歩き出した。
一寸間を置いてみなみがまた駆け寄り腕に絡みつく。
「・・・ありがとう」
「楽しかった?」
「うん!とっても!」
弾むように歩くみなみの胸が腕に当たる。
みなみはそれに気づきもしないでお喋りに夢中だ。
彼氏が居ようが他の男と平気で寝る女を何人も知っている。
みなみに限ってそれはなくても流されて連絡先の交換くらいしてしまうかもしれない。
一緒に帰って来たりするかもしれない。
完全にパニックな俺を哀れそうに大輔が見ていた。
「過去の行いが悪いと邪推ばっかしちゃうんだな・・・可哀想に」
「だからお前に言われたくないっつーの」
その日は気もそぞろに大輔と過ごした。
大輔はそんな俺を始終面白そうに何だかんだと付き合ってくれた。
「俺もみなみちゃんに会いたいけどそろそろ帰るわ」
「悪かったな、今日は」
「いや、みなみちゃんに振り回される遥斗が面白かったから。遥斗みなみちゃんと付き合ってから幸せそうで良かったよ」
「・・・・・・・・・」
「じゃあな」
ポンポン背中を叩いて大輔は帰って行った。
幸せ・・・
確かに幸せだ。
みなみが向けてくれる笑顔にどれだけ癒されるか。
穏やかな気持ちで毎日を過ごせるようになったのもみなみと付き合ってからだ。
そのまま駅に向かいながら、またみなみと暮らすことについて考えた。
夏に旅行に行った時、眠るみなみにプロポーズしたことがあった。
でもみなみは寝ていて全然届いていなくて・・・
「・・・・・・・・・」
もう一度してみようか・・・プロポーズ・・・
今度はちゃんと。
でもまだみなみは十九歳だ。
結婚なんて早すぎるんじゃないだろうか。
でもそんなことしてて他の男に奪われてしまったら・・・
昼間の大輔の「邪推・・・」がプレイバックした。
大輔の言うように彼氏のいる子にも散々手を出した俺だからこんなに心配で焦るのだろうか。
「遥斗?」
改札口で悶々としていたら目の前にみなみが居た。
いつの間にかそんなに時間が経っていたことに驚いた。
「いいって言ったのに・・・」
そう言いながら嬉しそうにみなみが駆け寄る。
「さっきまで大輔と遊んでたし・・・時間丁度良さそうだったから」
みなみの大荷物を奪って先に歩き出した。
一寸間を置いてみなみがまた駆け寄り腕に絡みつく。
「・・・ありがとう」
「楽しかった?」
「うん!とっても!」
弾むように歩くみなみの胸が腕に当たる。
みなみはそれに気づきもしないでお喋りに夢中だ。