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short story
第21章 千の夜と一つの朝 / haruto
「一年記念しようね」
「うん」
「どこでしようか?みなみケーキ焼いてみようかな・・・」
あれこれ一年記念のプランを考えるみなみが愛しい。
・・・やっぱり一緒に暮らしたい、何年も先までなんて我慢できない。
卒業したらすぐ住みたい。
同棲しよう・・・
そしてみなみに告げるのは一年記念日にしようと決めた。
それから、みなみに姪っ子が生まれたり、お互い忙しく一ヶ月が過ぎた記念日当日。
色々と考えた結果、一年前と同じコースを辿ることにした。
飯を食ってあの日行った展望台で夜景を見る。
夜の街は今日も宝石箱みたいに輝いていた。
「綺麗・・・」
手を繋いで夜景を見ているとみなみが涙ぐむ。
「どうした?」
「ううん・・・なんかね、あの日遥斗が好きって言ってくれたから今があるんだなって」
「あの頃・・・みなみと付き合いたくてどうすればいいのか凄く悩んでた。みなみの気持ちが今ひとつ分かんなくて」
「みなみはずっと遥斗が好きだったよ。お店に来てくれてる時からカッコイイ人だな、優しいなって思ってた」
「俺なんてみなみに一目惚れだったし!みなみ目当てで通ってたもんだし」
「・・・実は周りにはそう言われてた」
「ハハ、やっぱり?」
「でもみなみは何だか信じられなくて・・・遥斗がご飯に誘ってくれた時嬉しかったな」
懐かしむような目でみなみが夜景を見つめてる。
あの頃、俺の知らないみなみの片思いがあったのだろうか。
「その話は今夜ゆっくり聞かなきゃだな」
「ふふっ」
みなみが肩に頭を預ける。
何だかいい雰囲気だ・・・小さく深呼吸してみなみを呼んだ。
「みなみ」
「んー?」
「・・・卒業したら・・・一緒に住まないか?」
パッと頭を上げてみなみが俺を見た。
「本当に?」
「うん」
「本当に!?」
「冗談でそんなこと言わないよ」
「嬉しい・・・」
その言葉にやっと肩の力が抜ける。
「良かった・・・嫌だって言われたらどうしようかと思った」
「言わないよ!言うはずないよ!だってみなみだって・・・ずっと遥斗と一緒に居たいって思ってるんだから」
人目もはばからずキスをする。
我慢できなかった。
「は、遥斗、人が・・・」
「みんな自分の世界に入ってて見てないって」
「うん」
「どこでしようか?みなみケーキ焼いてみようかな・・・」
あれこれ一年記念のプランを考えるみなみが愛しい。
・・・やっぱり一緒に暮らしたい、何年も先までなんて我慢できない。
卒業したらすぐ住みたい。
同棲しよう・・・
そしてみなみに告げるのは一年記念日にしようと決めた。
それから、みなみに姪っ子が生まれたり、お互い忙しく一ヶ月が過ぎた記念日当日。
色々と考えた結果、一年前と同じコースを辿ることにした。
飯を食ってあの日行った展望台で夜景を見る。
夜の街は今日も宝石箱みたいに輝いていた。
「綺麗・・・」
手を繋いで夜景を見ているとみなみが涙ぐむ。
「どうした?」
「ううん・・・なんかね、あの日遥斗が好きって言ってくれたから今があるんだなって」
「あの頃・・・みなみと付き合いたくてどうすればいいのか凄く悩んでた。みなみの気持ちが今ひとつ分かんなくて」
「みなみはずっと遥斗が好きだったよ。お店に来てくれてる時からカッコイイ人だな、優しいなって思ってた」
「俺なんてみなみに一目惚れだったし!みなみ目当てで通ってたもんだし」
「・・・実は周りにはそう言われてた」
「ハハ、やっぱり?」
「でもみなみは何だか信じられなくて・・・遥斗がご飯に誘ってくれた時嬉しかったな」
懐かしむような目でみなみが夜景を見つめてる。
あの頃、俺の知らないみなみの片思いがあったのだろうか。
「その話は今夜ゆっくり聞かなきゃだな」
「ふふっ」
みなみが肩に頭を預ける。
何だかいい雰囲気だ・・・小さく深呼吸してみなみを呼んだ。
「みなみ」
「んー?」
「・・・卒業したら・・・一緒に住まないか?」
パッと頭を上げてみなみが俺を見た。
「本当に?」
「うん」
「本当に!?」
「冗談でそんなこと言わないよ」
「嬉しい・・・」
その言葉にやっと肩の力が抜ける。
「良かった・・・嫌だって言われたらどうしようかと思った」
「言わないよ!言うはずないよ!だってみなみだって・・・ずっと遥斗と一緒に居たいって思ってるんだから」
人目もはばからずキスをする。
我慢できなかった。
「は、遥斗、人が・・・」
「みんな自分の世界に入ってて見てないって」