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short story
第21章 千の夜と一つの朝 / haruto
赤くなるみなみにもう一度キスをした。
今度は深いキスだ。


「みなみ・・・そろそろ・・・」


「も、もう少し夜景見ない?」


「もう待てない」




手を取り指先にキスをしてみなみを見つめた。
この一年を語り合うのは言葉じゃない、肌と体温だ。


―――その夜、熱く激しく愛し合ったのは言うまでもないだろう。


ホテルの大きなベッドにみなみを組み敷くのは二度目だった。


「一緒に住んだら毎日エッチできるな」


「毎日・・・できるかな?」


「できるできる」


頬や髪を撫でながら、至近距離で見つめ合って会話の合間にキスをする。
キスする度に身体がジンジン感じていた。


「・・・そうだ、みなみはいつから俺が好きだったの?」


「秘密」


「・・・言わせる!」


優しく抑えつけたまま耳朶を食むと、みなみが肩をすくめてクスクス笑った。
笑いながら時々小さく喘ぐのが悩ましい。


「くすぐったい」


「くすぐったいだけ?」


「・・・ちょっとだけキモチイイ」


「みなみはいい匂い」


「やだ・・・匂い嗅がないで・・・」


「無理」


「ンッン・・・」


耳朶から首筋、胸・・・


ふざけながらの愛撫はいつしかトロトロで濃密なものに変わっていく。


「お風呂・・・」


「また一緒に入る?」


「恥ずかしい・・・この前も恥ずかしかった」


「今更?俺、みなみの身体の隅から隅まで知り尽くしてるんだけど」


「そ、それとこれとは違うんです」


「一緒一緒、ホラっ!」


起き上がってお姫様抱っこでみなみを風呂に連れて行った。
半強引に一緒に入って浴槽でイチャイチャして、泡だらけの手でみなみの身体を洗った。


お互い十分高まって風呂を出ると、縺れるようにベッドに倒れ貪り合う。


「さっき風呂入ったばっかりなのに・・・もうこんなに濡らしてみなみは悪い子だな」


溢れる愛液がシーツを濡らす。
グッと脚を開くと蜜を滴らせヒクつく花弁が露わになった。


「嫌だ・・・見ないで・・・」


「俺にみなみの見ちゃいけない部分なんてないの」


舌を伸ばし周りを舐めていくと白い身体がビクビク跳ねる。




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