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short story
第4章 私を海に連れてって♡/haruto
「何コレ」


「着てろよ・・・日に焼けるから」


「日焼け止め塗ったから平気だよ」


「!!、夏の陽射しを甘く見るな!」


脱ごうとするみなみを慌てて阻止。
いいか?ここはサバンナなんだ!
みなみのような白ウサギがサバンナに放たれたらどうなるか・・・考えるまでもないはずだ。


俺の声にみなみは驚いた顔をしたが素直に頷いた。


「・・・分かった」


大人しくパーカーを着たみなみとビーチへ。
砂浜にビーチテントを建てているとみなみが浮き輪の空気を入れて来るという。


浮き輪を持って来たのかと思いながら、知らない奴に声かけられても相手にするなよとかパーカーは脱ぐなよとか基本的事項をよーく言い聞かせてみなみを送り出す。


そしてまたビーチテントを建てていると・・・


「あのー・・・すみません、写真撮ってもらえますか?」


セクシーギャル二人組。


「いいですよ」


「すみませーん」


そしてポーズを決める二人にシャッターを押してにこやかにカメラを返す。


「ありがとうございまーす!すごーい、お兄さんテント建てられちゃうんだ」


「ははっ、まぁ・・・」


「ねー、カッコイイよねー」


「テント入ってみたーい」


これは逆ナンか・・・
面倒くさいなと思いながらみなみが早く帰って来ないかとキョロキョロ探す。



「私たち二人でぇ、もし良かったら一緒に遊びませんかぁ?」


「いや・・・彼女と来てるんで」


「えーっ、マジでー?じゃあ今度一緒に遊びませんかぁ?」


「いや・・・だから」


肉食系女子は逞しい・・・
武器であるボディーを上手に見せつけながらジリジリと押してくる。


そんな時だった。


「遥斗?」


「み、みなみ!」


浮き輪を抱えたみなみ登場。
慌ててみなみを抱えてセクシーギャルに頭を下げるやっと渋々帰って行く。



「・・・誰?」


「知らね」


「もしかして・・・逆ナン?」


「さあ?」


またしゃがんでペグを打っていると、浮き輪を抱えたみなみは多分妬いているのだろう。
無言で不機嫌だ。









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