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short story
第5章 あゆみおねえさんといっしょ/ayumi
いちかの周りにはお姉さんが集まってネイルを褒め称えてていた。
困ったように恥ずかしそうに初めは黙っていたいちかだけど・・・
「・・・これねえねがしてくれたの」
「!!!!」
いちか!!!!
今いちかの口から私の名前が!!
「ねえね?上手だね」
「ねえねね、“ねいりすと”だから上手なの」
「そうなんだー、すごいねー」
「うん!ねえねはね、ばあばんちに居るんだよ」
「そうなんだ、いいね」
「うん!」
それからいちかの表情はほぐれいつもの可愛いらしさを全開見せてくれた。
子供って本当に些細な切っ掛けで気持ちが変わるのね・・・
それが私のネイルだったと思ったら・・・
「ううう・・・」
職業冥利に尽きるというか。
大好きないちかがこんなにも喜んでいてくれたことも私を自慢の伯母だと思ってくれていたことも嬉しくて胸が熱い。
こんなにも人生で嬉しかった事ないかもしれない・・・
「マスカラ落ちてすげーことになってるぞ、怖えーよ」
「・・・うるさい」
全く弟なんて可愛くないったらありゃしない。
私の胸中も知らず、娘の気持ちの変化にも気付かずドン引きする弟は相変わらず憎ったらしい。
でもコイツが居なかったらいちかはこの世にいないんだからそこだけは感謝ね。
むしろだらしない下半身に感謝かもね。
視界を涙で曇らせながら震える唇を噛み締めてると、遥人の隣からもグズグズと泣き声が聞こえた。
「お・・・大きくなったよね。あの甘えん坊のいちかが一人で写真撮れてるなんて・・・なんか嬉しいけど寂しいね」
「みなみ・・・」
私には冷たい視線を送る弟はお嫁さんには愛情いっぱい!みたいな目をしてポンポンなんて頭を撫でてる。
この極端さが本当に腹立つというか・・・
・・・かといって一ノ瀬さんみたいなことされてもトリハダなんだけど。
いちかはもうノリノリでお姫様ポーズ炸裂だ。
イチゴ柄のドレスの次はシンデレラみたいな水色のドレスを着て、その次はピンクと黄色の着物を着た。
そのどれもが可愛いすぎて私の涙が止まらない。
困ったように恥ずかしそうに初めは黙っていたいちかだけど・・・
「・・・これねえねがしてくれたの」
「!!!!」
いちか!!!!
今いちかの口から私の名前が!!
「ねえね?上手だね」
「ねえねね、“ねいりすと”だから上手なの」
「そうなんだー、すごいねー」
「うん!ねえねはね、ばあばんちに居るんだよ」
「そうなんだ、いいね」
「うん!」
それからいちかの表情はほぐれいつもの可愛いらしさを全開見せてくれた。
子供って本当に些細な切っ掛けで気持ちが変わるのね・・・
それが私のネイルだったと思ったら・・・
「ううう・・・」
職業冥利に尽きるというか。
大好きないちかがこんなにも喜んでいてくれたことも私を自慢の伯母だと思ってくれていたことも嬉しくて胸が熱い。
こんなにも人生で嬉しかった事ないかもしれない・・・
「マスカラ落ちてすげーことになってるぞ、怖えーよ」
「・・・うるさい」
全く弟なんて可愛くないったらありゃしない。
私の胸中も知らず、娘の気持ちの変化にも気付かずドン引きする弟は相変わらず憎ったらしい。
でもコイツが居なかったらいちかはこの世にいないんだからそこだけは感謝ね。
むしろだらしない下半身に感謝かもね。
視界を涙で曇らせながら震える唇を噛み締めてると、遥人の隣からもグズグズと泣き声が聞こえた。
「お・・・大きくなったよね。あの甘えん坊のいちかが一人で写真撮れてるなんて・・・なんか嬉しいけど寂しいね」
「みなみ・・・」
私には冷たい視線を送る弟はお嫁さんには愛情いっぱい!みたいな目をしてポンポンなんて頭を撫でてる。
この極端さが本当に腹立つというか・・・
・・・かといって一ノ瀬さんみたいなことされてもトリハダなんだけど。
いちかはもうノリノリでお姫様ポーズ炸裂だ。
イチゴ柄のドレスの次はシンデレラみたいな水色のドレスを着て、その次はピンクと黄色の着物を着た。
そのどれもが可愛いすぎて私の涙が止まらない。