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short story
第5章 あゆみおねえさんといっしょ/ayumi
それからいちかが着替えてアルバムにする写真を選んだ。


「・・・何でお前が居るんだよ」


「いいでしょ!?アンタたちに任せといたらお金がどうのこうの言って血迷ってベストショット捨てるんだから冷静な第三者の目よ!」


本当にこの二人には危なっかしくて任せられない。
用意された二脚の椅子の片方に早々座ると弟に怒られた。


でもここは譲らないわよ!!


もう一脚に一ノ瀬さん、遥斗は仕方ないから後ろに立って覗き込んでいる。


「このアルバムに入れる写真を選んでいきます。まず最初は大きいところから決めましょう」


お姉さんはにこやかに写真選びの説明をしてくれた。
・・・要はこのアルバムのコマ数分だけの写真を選ぶらしい。
選んだ写真のデータはくれるけどその他は破棄になると・・・


商売上手だなって感心してるとお姉さんが画像を出した。
左右に別れた写真のどちらかを選ぶ・・・というシステムらしいのだけど・・・


「・・・右かな」

「左も可愛くない?」


のっけから意見が別れるバカ夫婦。
でもその理由は分かる。どっちも可愛いから・・・
弟夫婦は右だ左だ埒が明かない。


こんな時は・・・



「アルバムには右で!左はフォトフレームにしてください!」


「オイッ!勝手に決めるなよ!」


「だってどっちか一つなんて選べる?選んじゃったらこんな可愛いいちかが闇に葬られるのよ?・・・ちなみにこのフォトフレームは我が家用ね」


“闇に葬られる”の言葉に二人は事の重大さをやっと理解したらしい。


「・・・よろしいですか?」


「はい・・・」



遥斗は苦虫を噛み潰したみたいな返事だけど愛娘の一瞬には替え難いようで納得してくれた。



・・・そうやっていちかグッズは膨大な量になり・・・



会計をした弟夫婦は帰りの車で無言。
無邪気なのは私といちかだけだ。


「遥斗たち夕飯食べてく?」


「食ってく!誰かさんのせいで予算オーバーだから」


いちいち棘がある言い方だけどいちかとまだ一緒に居れるなら私は気にしない。


家に着くとリビングの写真を見渡して棚の上の遥斗の写真をまずどけた。


「何してるんですか?」


「ここにイチゴドレスのいちかの写真飾るのよ」


「気が早い・・・」


「何か?」


「いえ・・・何でも」



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