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short story
第6章 ノスタルジックオレンジ/ haruto



俺と日和が付き合い始めた事は瞬く間に知れ渡り、祝福してくれる人も居ればわざわざ警告してくる人もいた。


「山下くん、日和は辞めた方がいいと思う」


「何でですか」


「あの子ヤリマンだよ?このサークル内に山下くんの兄弟何人居るか知ってる?」


随分棘のある先輩の言葉にさすがの俺もムッとする。


「俺、過去とか気にしないんで」


「過去?この間だって麗花の彼氏寝取ったの知らないの?」


「は?」


「あの子本当片っ端だから。山下くんが本気なのなら泣くよ」


この間?
この間っていつの話だ・・・?


「俺もそんな純情な方じゃないんで過ぎた話なら・・・」


「それは知ってるけどあの子に常識は通じないからね」


そう言い放って先輩は行ってしまった。


「何なんだよ・・・」


やっかみか?
首をかしげながらその日の事は頭の隅に引っかかっていた。
でも昔の事なんだと自分に言い聞かせ・・・
そんなある日、日和の部屋に男物のシャツを見つけた。


「何だよこれ」


「あー・・・友達が忘れてった」



「男上げたの?」


「うん、友達だからね」


「・・・・・・・・・」


何となく釈然としない。
でもいちいちそんなことを気にするのも格好悪い気がして押し込めた。


「どう?就活」


「面倒」


「・・・頑張れよ」


「頑張るけどさ・・・じゃあ頑張れるように癒してよ」


日和が求めベッドに縺れ合い沈む。
俺たちに取ってセックスは付き合うことそのものだった。
デートなんて爽やかなものはした事がないんじゃないだろうか・・・


俺も性欲が強い方だと思うけど日和はその比じゃなかった。
日和が求めてくるのは家だけじゃない。
出先でも何でも日和はスイッチが入ると我慢できない。


それが愛の形であり、俺のことが好きだからこんなにも求めてくるのだと思っていた。


でも違った。
ある日日和の部屋に行くと鍵が開いていた。
それはスボラな日和にとって珍しい事ではなかった。
だからいつも俺は注意していたのだが・・・








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