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short story
第6章 ノスタルジックオレンジ/ haruto

またかと思いながら部屋に上がると何となく空気がいつもと違う。
嫌な予感を覚えながら中に入るとベッドの掛け布団がモゾモゾ動いていた。
「日和・・・マジで気持ちいいよ」
「ん・・・ふふっ、待っててゴム取ってくるから」
そして布団の中から全裸の日和と知らない男が現れた。
「あっ・・・遥斗おかえり」
俺に気づいても日和が焦る事はない。
「誰?」
ベッドの男がシレッと尋ねた。
「彼氏」
「あー・・・じゃあさすがに無理だな」
男は起き上がると下着を身に付け服に腕を通す。
まるで何も無かったかのように・・・
「またな日和」
「ん、ごめんね」
最後に男は日和のこめかみにキスをして普通に帰って行った。
「あーあ、いいところだったのに」
日和がボリボリ頭を掻く。
「・・・誰アイツ」
「バイト先の人」
日和は残念そうに服を手に取った。
「つーか何してんの?」
「見れば分かるでしょ」
「浮気?」
その言葉を言った時、日和の動きがピタリと止まった。
「・・・私言ったよね?束縛されるのは嫌いだって」
「束縛の次元じゃないだろ」
「私は一人の男だけじゃ足りないの。文句あるなら早く離れて」
乱れたベッドと裸だった日和。
服を着る後ろ姿を見ながら激しい嫉妬が胸を掻き毟る。
「いつから?」
「いつからって・・・」
「アイツとはいつから?」
「バイト始めた時だから・・・三年くらい?」
「はあっ!?」
三年・・・もしかして俺は浮気相手なんだろうか。
そう尋ねたら日和が笑う。
「あの人とは付き合ってなんかないし・・・聞いたでしょ?彼氏は遥斗だから。それに彼にもね、ちゃんと彼女が居るの」
「じゃあ何で・・・」
「そんなの気持ちいいからに決まってるじゃない」
ケラケラ笑う日和が不思議に見えた。
人の事そんな風に言えないのは分かってる。
でもこの時始めて昔の女の子たちの気持ちが分った気がした。
嫌な予感を覚えながら中に入るとベッドの掛け布団がモゾモゾ動いていた。
「日和・・・マジで気持ちいいよ」
「ん・・・ふふっ、待っててゴム取ってくるから」
そして布団の中から全裸の日和と知らない男が現れた。
「あっ・・・遥斗おかえり」
俺に気づいても日和が焦る事はない。
「誰?」
ベッドの男がシレッと尋ねた。
「彼氏」
「あー・・・じゃあさすがに無理だな」
男は起き上がると下着を身に付け服に腕を通す。
まるで何も無かったかのように・・・
「またな日和」
「ん、ごめんね」
最後に男は日和のこめかみにキスをして普通に帰って行った。
「あーあ、いいところだったのに」
日和がボリボリ頭を掻く。
「・・・誰アイツ」
「バイト先の人」
日和は残念そうに服を手に取った。
「つーか何してんの?」
「見れば分かるでしょ」
「浮気?」
その言葉を言った時、日和の動きがピタリと止まった。
「・・・私言ったよね?束縛されるのは嫌いだって」
「束縛の次元じゃないだろ」
「私は一人の男だけじゃ足りないの。文句あるなら早く離れて」
乱れたベッドと裸だった日和。
服を着る後ろ姿を見ながら激しい嫉妬が胸を掻き毟る。
「いつから?」
「いつからって・・・」
「アイツとはいつから?」
「バイト始めた時だから・・・三年くらい?」
「はあっ!?」
三年・・・もしかして俺は浮気相手なんだろうか。
そう尋ねたら日和が笑う。
「あの人とは付き合ってなんかないし・・・聞いたでしょ?彼氏は遥斗だから。それに彼にもね、ちゃんと彼女が居るの」
「じゃあ何で・・・」
「そんなの気持ちいいからに決まってるじゃない」
ケラケラ笑う日和が不思議に見えた。
人の事そんな風に言えないのは分かってる。
でもこの時始めて昔の女の子たちの気持ちが分った気がした。

