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short story
第7章 青春グラフティ /minami
「私たちさ、大人になっても親友でいようね」
「うん!出来れば結婚する人も親友同士とかがいいな」
「あはは、そうすれば楽しいよね」
「みなみは早くに結婚したいな」
「若ママ?」
「そうそう、二十歳超えたらすぐ結婚したい」
「二十歳か・・・何してるんだろうね、私もみなみも」
二十歳の自分なんて遥か遠い未来のようで上手く想像すらできない。
「でも同じ時期に結婚して同じ時期に子ども産もうよ」
「相手が居ればね」
「居るよ!大人だよ?居るでしょ!?」
「・・・そしたら私たちの通った幼稚園に子ども入れよう。バス待ちとか一緒にしたら楽しくない?」
「それいいね!小学校も一緒で」
「中学も、高校も」
「大人になったら結婚させようか」
「そしたら親戚だね。いいねいいね!」
「私は男の子がいいな」
「みなみは女の子・・・あはは、丁度いいじゃん!」
この話は大分盛り上がってその場のノリで未来の自分たちに手紙まで書いた。
「十年後の自分と、私はみなみに、みなみは私にね」
道端にうずくまってノートを切ってその場で手紙を書く・・・
今思えば一度家にでも帰って可愛い便箋なんかに書けばいいのにって思うんだけど・・・
「さて、これは私が預かるよ」
「えっ・・・いいの?」
「だって埋めたら分かんなくなるしみなみに預けたら無くすもん」
「・・・・・・・・・」
「キッチンの床下収納に梅酒と一緒にしまっとくね」
「うん、よろしく。十年後に開ける時はお互いの家族も一緒に開けようよ!」
「なら未来の旦那さんにも手紙書くか!」
「ラブレターだね」
そしてまたノートをちぎって未来の旦那様にも手紙を書いた。
その手紙はきーちゃんに預け、コロコロ変わる会話の内容はもう違うものに移り・・・
私は手紙の存在すら忘れていた。
「うん!出来れば結婚する人も親友同士とかがいいな」
「あはは、そうすれば楽しいよね」
「みなみは早くに結婚したいな」
「若ママ?」
「そうそう、二十歳超えたらすぐ結婚したい」
「二十歳か・・・何してるんだろうね、私もみなみも」
二十歳の自分なんて遥か遠い未来のようで上手く想像すらできない。
「でも同じ時期に結婚して同じ時期に子ども産もうよ」
「相手が居ればね」
「居るよ!大人だよ?居るでしょ!?」
「・・・そしたら私たちの通った幼稚園に子ども入れよう。バス待ちとか一緒にしたら楽しくない?」
「それいいね!小学校も一緒で」
「中学も、高校も」
「大人になったら結婚させようか」
「そしたら親戚だね。いいねいいね!」
「私は男の子がいいな」
「みなみは女の子・・・あはは、丁度いいじゃん!」
この話は大分盛り上がってその場のノリで未来の自分たちに手紙まで書いた。
「十年後の自分と、私はみなみに、みなみは私にね」
道端にうずくまってノートを切ってその場で手紙を書く・・・
今思えば一度家にでも帰って可愛い便箋なんかに書けばいいのにって思うんだけど・・・
「さて、これは私が預かるよ」
「えっ・・・いいの?」
「だって埋めたら分かんなくなるしみなみに預けたら無くすもん」
「・・・・・・・・・」
「キッチンの床下収納に梅酒と一緒にしまっとくね」
「うん、よろしく。十年後に開ける時はお互いの家族も一緒に開けようよ!」
「なら未来の旦那さんにも手紙書くか!」
「ラブレターだね」
そしてまたノートをちぎって未来の旦那様にも手紙を書いた。
その手紙はきーちゃんに預け、コロコロ変わる会話の内容はもう違うものに移り・・・
私は手紙の存在すら忘れていた。