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short story
第7章 青春グラフティ /minami
「タイムカプセル?」
「覚えてない?中二の時にみなみと手紙書いたの」
「書いたっけ?」
するときーちゃんは呆れた顔で私を見る。
「書いたの、ちゃんと実家の床下収納に入ってるんだから。十年後に開ける事とその時はお互いの旦那も同席するようにって」
「えええっ!!何故!?」
「手紙書いたじゃん」
ショッピングモールのプレイルームで子どもを遊ばせながらきーちゃんに言われた話を思い出そうと頭をフル回転させた。
「とにかくそろそろ十年なのね。キッカリは無理だから今度の日曜辺りにでも開けようと思うんだけどみなみと遥斗さんの都合はどう?」
「日曜なら平気だけど・・・」
「じゃあ日曜、ウチに来てくれる?」
「うん」
タイムカプセル・・・すっかり忘れてたけど楽しみだ。
中学生の頃、私は十年後に何を期待してたのだろう。
その日の夜、遥斗が帰ると私はすぐにその事を伝えた。
「タイムカプセル?へぇ・・・面白そうじゃん」
遥斗はタイムカプセルに興味津々だ。
「中学生の書く事だから大して面白くないかも」
「でも俺にも手紙書いてくれたんだろ?楽しみだな」
「遥斗にってか・・・未来の旦那様にね」
「俺じゃん」
「そうだけど・・・余り期待しないでね」
それでも遥斗は楽しみで仕方ないようだ。
私はもちろん楽しみと、漠然とした不安を抱えながらあっという間の一週間を過ごした。
「覚えてない?中二の時にみなみと手紙書いたの」
「書いたっけ?」
するときーちゃんは呆れた顔で私を見る。
「書いたの、ちゃんと実家の床下収納に入ってるんだから。十年後に開ける事とその時はお互いの旦那も同席するようにって」
「えええっ!!何故!?」
「手紙書いたじゃん」
ショッピングモールのプレイルームで子どもを遊ばせながらきーちゃんに言われた話を思い出そうと頭をフル回転させた。
「とにかくそろそろ十年なのね。キッカリは無理だから今度の日曜辺りにでも開けようと思うんだけどみなみと遥斗さんの都合はどう?」
「日曜なら平気だけど・・・」
「じゃあ日曜、ウチに来てくれる?」
「うん」
タイムカプセル・・・すっかり忘れてたけど楽しみだ。
中学生の頃、私は十年後に何を期待してたのだろう。
その日の夜、遥斗が帰ると私はすぐにその事を伝えた。
「タイムカプセル?へぇ・・・面白そうじゃん」
遥斗はタイムカプセルに興味津々だ。
「中学生の書く事だから大して面白くないかも」
「でも俺にも手紙書いてくれたんだろ?楽しみだな」
「遥斗にってか・・・未来の旦那様にね」
「俺じゃん」
「そうだけど・・・余り期待しないでね」
それでも遥斗は楽しみで仕方ないようだ。
私はもちろん楽しみと、漠然とした不安を抱えながらあっという間の一週間を過ごした。