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short story
第7章 青春グラフティ /minami
「ねぇ、きーちゃん何が書いてあった?」


「部活のテニスの事とか・・・あとは将来の夢とか。みなみは?」


「テストで20点取ってお母さんにおこられましたって」


「遥斗!」


面白がる遥斗は意地悪全開だ。
それを聞いたきーちゃんと駿くんが笑ってる。


「じゃあ少し恥ずかしいけど・・・はいパパ読んでみて」


きーちゃんが駿くんに手紙を渡した。
私も遥斗に手紙を渡す。


「すっげー楽しみ」


「・・・・・・・・・」


余計なプレッシャーを掛けて遥斗が手紙を開いた。
それを横から覗き込む。





『未来の旦那様へ』




こんにちは、この手紙を読んでいる未来の旦那様はどんな人ですか?
できればST☆RISHの聖川真斗くんみたいな人がいいです♡
聖川真斗くん本人だったらとっても嬉しいです♡



「みなみ」


遥斗が早くも顔を上げる。



「もう少し俺に対して気を使えなかったの?」


「だって中学生だもん!」


遥斗はこの時点で不機嫌で私から背を向けた。






―――未来の旦那様はみなみと居てしあわせですか?
子どもは可愛いですか?
みなみはみなみが好きになった人だから、旦那様と居られてきっと幸せだと思います。


おばさんになってもおばあちゃんになってもみなみは旦那様と仲良く居たいです。
だからみなみの事、沢山愛してくださいね。
みなみも旦那様が大好きです!多分。



「・・・多分」


「?」


ポツリと遥斗が呟く。
でも私からは手紙の内容が見えないから分からない。



その手紙を遥斗は綺麗に折り畳んで大事そうに財布に入れた。



「何してるの?」


「昔のみなみからのラブレターだから大事に持ち歩く」


「や、やめて!」


「やめない。失礼だけど可愛いから」


私たちのやり取りを見てきーちゃんたちが「やっぱりバカップルだ」って呆れてる。


きーちゃんとお互い書き合った手紙は家に帰ってから読むことにした。
それからしばらくタイムカプセルをネタにお喋りをして私たちは帰った。





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