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第1章 女子会の決断

泣いている馬渕圭子は私と同じ2７歳で、社歴では私より2カ月ほど先輩になる同じく営業事務を担当している子。

年齢が同じで入社時期もそう変わらないから、私達はすぐに仲良くなり、以来、会社の外でも休みの日には一緒に遊びに行くなど親しい付き合いが続いている間柄だ。

その圭子がなぜ今、急に泣き出したのか私にもわからない。

みな美に「どうしたんですかぁ？」と慰められれば？慰められるほど泣き声が大きくなってしまう始末。

他のテーブルの人達からもジロジロ見られて気まずい。

隣の辛島先輩から小突かれて、今度は私が「どうしたの？」と声を掛けて、圭子の肩を揺すった。

「圭子、どうしたの？ただ泣いてないで、何かあるんならちゃんと言いなよ。場所、考えな。他の人達に見られてるよ」