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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第5章 偽りの別れ
「もしかしたら、家の中にいても、海鳴りが聞こえてくるのかしら」
 無意識の中に口すると、トスが心底愕いたように見ていた。
「何だ、キョンシルは俺の生まれた町に来たことがあるのか」
「まさか。さっきも言ったでしょう。私は生まれてからこのかた、海を見たことはないの」
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