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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第8章 未来を照らす一番星
 愕いたことに、母の話を持ち出しても、もうトスの顔には以前のような動揺は見られなかった。半月前、崔家の前で別れるときまでは、〝ソンニョ〟の名前を聞いただけで、彼の端正な面に翳りが差していた。
 むろん、それは漣ほどの、注意深く見ていなければ気づかない程度のものすぎなかった。が、今のトスは別段、心を波立てているようにも見えない。トスの心の中でも何かか少しずつ変化していっているのだろうか。
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