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あなたとの『愛』の続きを
第6章 立ちはだかる障害
お風呂から上がり、時計を見ると…
すでに三時が回っている。
すぐにベッドに入り眠ることにした。
「シーツは明日変える。
今日は我慢しろ…」
そう言われて、私の初めての証の
シミの上で寝る羽目にはなったけれど…
この上ないほど幸せだった。
「おいっ…葵。起きろ…」
「ん?」
まだ、眠い目をこすり時計に目をやる。
「まだ6時…」
「悪いが、仕事が入った。
宮田が、迎えに来る前に…帰ったほうがいい。」
「えっ…あぁ…解った…」
「すまない。」
そう言いながらスーツを着ていく彼を見ながら
私も自分の支度を始めた。
蓮の携帯電話が鳴り、相手が宮田さんなのだろう…
エントランスで待つように強い口調で言い放つ。
一緒にエレベーターの前まで行くと
蓮は私を先に乗せた。
「先に降りて、エントランスを抜けてくれ。
宮田には挨拶なんてしなくていいからな。」
「う、うん…」
扉が閉まり、エレベーターが一階まで降りる。
…心配しなくても、宮田さんがどの人か知らないもの…
少しの嫉妬心も混じって、
私は少し捻くれていた。