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あなたとの『愛』の続きを
第2章 初めての出会い。
「ったく…!暴れるなよ!」
優太郎君の大きな声に肩がすくんだ。
目の前の彼は溜め息を吐くと立ち止まり
辺りを見回してから、再度私を見た。
「暴れるし…良いよ。ここで。」
その冷たい声は私の頭上から聞こえ
その瞬間私は狭い路地に引っ張り込まれた。
壁に叩きつけられ、乱暴に唇を奪われた。
「いやぁっっ…」
「大人しくしろって…すぐに良くなるんだよ!」
片手で手を羽交い締めにされ、乱暴に
私のスカートの中へと手を伸ばす。
「助けてっ……だれかっ…」
その時だった。
ゴッっ…と鈍い音が聞こえドスっと私の体に
彼がもたれかかった。
「えっ?えっ?」
彼を支えきれずに私は尻餅をつく。
見上げると…そこには
逆光で顔も見えず、ただ、ただ黒い人影が
そこにはあった。
「おい、怪我はないか?」
「……ぁっ。はい…」
「…チッ。こいつらは…
おい、女。一人で帰れるか?」
「…はい…」
そう答えると彼は何も言わず、ネオンに輝く街の方へと消えていった。