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あなたとの『愛』の続きを
第2章 初めての出会い。
何が起きたのか…理解するには時間がかかった。
…ファーストキス…
その事だけはしっかりと解っていた。
自然と涙が視界を遮っていた。
目の前で気絶をしているこの男の顔を見ると
無性に悲しくなっていく。
私は服を整え、路地から大通りへと出た。
すると…そこには、真司君が立っていた。
「…大丈夫?」
「えっ…何でここに。」
「目が赤い。優太郎に何された?」
咄嗟に目を擦り誤魔化すが時すでに遅し。
「京香さんが心配していたよ。
だから…後をつけて来た。
…無事で良かったね。」
ポンっと頭の上に乗せられた手が温かくて
また自然と涙が溢れていた。
…助けてくれた人はだれたのだろうと
思考を巡らせていた。
真司君にしては、口調が荒かった。
逆光で何も見えなかったのが…残念でたまらなかった。