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あなたとの『愛』の続きを
第6章 立ちはだかる障害
家に帰った私は、携帯を見つめ
不在着信を見つめていた。
…声が…聞きたい…
会いたい…
募る想いはそればかりだ。
その時、手の中にある携帯が
大きく震えた。
「うわっ…!」
ビックリして、落としてしまった携帯を取り上げ
ディスプレイを見ると…
『蓮』と出ている。
「あっ…」
電話を耳に当てそっと、その電話を取った。
「はい…」
「何故、電話にでなかった?」
「少し、忙しくて…」
「そうか…」
「仕事は終わったの?」
「いや、まだ仕事中だ。」
時計を見るとまだ20時。
蓮が仕事を終えるには早い時間だ。
「…葵。…会いたい…」
突拍子もなく呟かれた言葉。
「…蓮さん?今日…会ったよ…?」
「今日会えばお前はもう、会わなくていいのか?」
……会いたい。
そんなの解りきってる…
「会いたいよ…会いたい…」
「…だろうな。お前はもう…俺から
離れることは許されない。」
「……もう…っ」
顔がほころんで…笑みがこぼれる。
大丈夫…私は大丈夫。
そう言い聞かせた。