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あなたとの『愛』の続きを
第7章 無言の挑戦状
「…嫌…だと言ったら…?」
「蓮は副社長では居続けられない。
…それだけのことよ。」
「…………………」
それだけ言うと宮田さんは、
机の上にコーヒー代を置いて、出て行ってしまった。
彼女が店から出ると…私の目からは
溢れるほどの涙が次から次へと溢れていった。
…別れるなんて…出来ない…。
でも……彼の人生を壊せない…
…蓮さんは好きになってはいけない人だったんだ。
初めて気付いた。
それは気付くのには遅すぎた。
家に着き、携帯電話をみると何件もの不在着信があった。
それは全て…蓮だった。
けれど、掛け直すことも出来ずに
その日は携帯の電源を落とした。
きっと、これは夢なんだと…
どこかでそう思いたかったのかもしれない。