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あなたとの『愛』の続きを
第7章 無言の挑戦状
「…別れろ……そう言われただろう。」
自分の肩が小さく震えるのが解った。
「…俺はそのつもりは微塵もない。
…それだけ、伝えに来た。」
「…私だって…別れたくない。
…でもっ!!」
蓮の方を見上げると、彼は口角を上げ
笑みを浮かばせている。
…何がおかしいの…
「…その気持ちで十分だ。
別れたくない。…なら別れなくていい。
お前は俺が選んだ、大切な女だ。」
「…蓮さん…」
「…そんなしけた面してないで…笑え。葵。」
大粒の涙も溢れてきたけれど…
私は精一杯笑った。
「…今日は仕事を早く片付ける。
家に来い。」
私の職場に着くと、彼は触れるだけの優しいキスをして
去っていった。