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あなたとの『愛』の続きを
第7章 無言の挑戦状
その日は…おじいさん…
会長が予約を取っていた日だ。
予約時間は午前11時。
時間が近付くにつれ…また宮田さんが来るんじゃないかと
不安は募るばかりだった。
そして、予約の10分前。
入り口が空き、おじいさんが入ってきた。
その後ろには…今日は誰もいなかった。
ニッコリと笑顔を見せ、
受付へと近づいて来る。
「やぁ、お嬢さん。」
「こんにちは。今日は1人なんですね。」
「あぁ、あの彼女は本来違う主人がいるもんでね。」
…主人…
それが蓮だという事は分かっていた。
無理に笑うけれど、いつかあの瞳に見透かされそうだった。