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あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
逃げる私と追いかけるその彼。
後ろから声をかけられる。
「電話したんだ…謝りたくて…」
…あぁ。あの番号は彼のものだったか。
「だから…気にしてませんから…」
しかし、腕を掴まれる。
「キャッ…やめてっ」
昨日の今日だ。怖いに決まってる。
咄嗟に私は片腕で顔を隠した。
周りの視線が痛い程突き刺さる。
それを気にしたのか、彼は私から手を離した。
「俺…乱暴するつもりはなかった。
酔ってて…葵ちゃんが良いなと思ったのは事実だ。」
ごめん…と謝り踵を返した。
その背中に無意識に声をかけてしまった。
「優太郎君…待って…」
行為をぶつけられたのは何年ぶりだろうか…
私はなんで簡単な女なんだろう。