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あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
「昨日の今日で…どうしたら良いか解らないから…」
彼がまた私の方を向きなおした。
私より20センチ程高いだろうか…
見上げると眼鏡の奥の目が細まった。
「なら…友達からなら…いいのかな…」
優しい声でそう問われれば
うんと自然と首を縦に振っていた。
「良かった…」
…そんな安心したような顔で微笑まないで…
どうしたらいいのか全く解らない。
男性への態度も…話し方も…何もかもが初心者だ。
第一、今まで顔が綺麗な人が私の周りに
近付いただろうか…?
ないわよ…そんな事!
「あ、あおい…ちゃん?」
「あっ…ごっごめんなさい!」
「いや…改めて宜しく。」
道路のど真ん中で、不自然に手を握り合う二人。
これは…一体…何の始まりなのだろう。