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あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
「あの…私…帰れるんでしょうか?」
「あっ?」
威圧的な言葉と瞳。
思わず体が仰け反った。
「……帰したくないと…言えばお前はここにいるのか?」
彼の瞳が揺れる。
どこまでも闇が広がっていそうな深い深い瞳。
この言葉が嘘なのか本当なのか
私にはそんな事解らない。
解るのは胸がうるさいという事。
「いえ…そんな…私っ…」
「帰りたいか?」
「…はい」
小さな声で伝えると彼の手がそっと伸びてくる。
思わず肩をビクッと揺らすと、彼の手が一瞬止まった。
そして、ゆっくり私の頭にその手を乗せる。
小柄な彼からは想像もできない大きな手。
「…帰るぞ」
手が離れると彼は立ち上がった。
私は呆然とその彼の姿を見上げた。
「何だ…気が変わったか?」
「いえっ…帰ります!」
急いでカバンとコートを取ると
私は彼の後について行った。
ホテルの廊下を彼の少し後ろをついて歩く。
彼は黒いトレンチコートを羽織って
ポケットに手を突っ込んでいる。
コートの裾が揺れている…。
エレベーターを待っている間、
その後ろ姿に声をかけた。
「あの…あなたも帰るんですか?」
「あぁ…」
「こんな高そうなホテルなのに…」
「…構わん。一人で泊まるのには広すぎる。」
エレベーターが着き、ドアが開く。
無意識だった…。
彼のトレンチコートの袖を軽く引っ張った。
「あっ?」
威圧的な言葉と瞳。
思わず体が仰け反った。
「……帰したくないと…言えばお前はここにいるのか?」
彼の瞳が揺れる。
どこまでも闇が広がっていそうな深い深い瞳。
この言葉が嘘なのか本当なのか
私にはそんな事解らない。
解るのは胸がうるさいという事。
「いえ…そんな…私っ…」
「帰りたいか?」
「…はい」
小さな声で伝えると彼の手がそっと伸びてくる。
思わず肩をビクッと揺らすと、彼の手が一瞬止まった。
そして、ゆっくり私の頭にその手を乗せる。
小柄な彼からは想像もできない大きな手。
「…帰るぞ」
手が離れると彼は立ち上がった。
私は呆然とその彼の姿を見上げた。
「何だ…気が変わったか?」
「いえっ…帰ります!」
急いでカバンとコートを取ると
私は彼の後について行った。
ホテルの廊下を彼の少し後ろをついて歩く。
彼は黒いトレンチコートを羽織って
ポケットに手を突っ込んでいる。
コートの裾が揺れている…。
エレベーターを待っている間、
その後ろ姿に声をかけた。
「あの…あなたも帰るんですか?」
「あぁ…」
「こんな高そうなホテルなのに…」
「…構わん。一人で泊まるのには広すぎる。」
エレベーターが着き、ドアが開く。
無意識だった…。
彼のトレンチコートの袖を軽く引っ張った。